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不妊治療の中でも、比較的身体への負担が少なく、自然妊娠に近い形でサポートが受けられる治療法が人工授精です。
人工授精がどのような治療法か、成功する確率や治療スケジュール、費用や保険適用の情報などをご紹介します。
人工授精(AIH:Artificial Insemination with husband's semen)とは、排卵のタイミングに合わせて採取した精液から運動性の高い精子を選び、子宮内に注入することで妊娠をサポートする方法です。
主に、精子の数や運動率に軽度の問題がある場合、性交障害がある場合、あるいは原因不明の不妊が続くケースで選択されます。タイミング法の次のステップとして位置づけられ、体外受精よりも身体的・経済的負担が軽い点が特徴です。
人工授精では、カテーテルという細い器具を使って精子を直接子宮内に届けるため、子宮頸管の粘液が少なく通過しにくい課題にも対応できます。一方で、卵管に異常がなく、活発に動く精子が十分にあることが必要であるため、事前の検査が欠かせません。
複数回行っても妊娠に至らない場合には、体外受精など次の治療方法を検討します。治療方針は医師と十分に相談し、ご夫婦の状態や希望に合わせて決定しましょう。
人工授精はどのくらいの確率で妊娠できるのか、気になる方も多いでしょう。成功率は年齢や治療回数によって変化し、妊娠に至るまでの期間にも個人差があります。また、人工授精に向いているケースとそうでないケースの違いを知っておくことで、より納得のいく治療選択につながります。
人工授精は、月経周期をもとに計画的に進められます。通院のタイミングや排卵予測、処置当日の流れなど、知っておきたいポイントがいくつかあります。仕事や家事と両立しながら治療を続けていくためにも、あらかじめスケジュールの全体像を把握しておくことが大切です。
2022年から人工授精が保険適用となり、費用面での負担が軽くなりました。ただし、治療にかかるトータルの費用は保険診療だけでなく、検査や薬の使用状況によって異なります。
自治体によっては独自に人工授精に関する助成制度を設けているところもあるので、経済的サポートの内容を知っておくと、安心して治療を受けられるでしょう。
人工授精(AIH)とは、排卵に合わせて処理した精子を子宮内に注入する治療法を指します。体外受精とは、排卵あたりまで育った卵子を体外に取り出してから、精子と接触させ、受精・分割した卵子を子宮内へ戻す治療法のことです。身体にかかる負担や費用はもちろん、適用されるケースや妊娠率が異なるのが特徴です。
どちらの治療を選ぶべきか気になっている場合、治療法による身体的負担・経済的な負担などを考慮し、医師と相談のうえ段階的に進めるようにしましょう。
人工授精を検討している方の中には、「治療の際は痛みはある?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。治療を受けた方の声をチェックすると、「痛みが少ない」「軽い生理痛や注射程度の痛み」といった声が多く聞かれています。
一般的には、痛みは長引かないケースが多いため、心配しすぎずに過ごすことが重要です。もしも、痛みに弱くて心配な方は、深呼吸や瞑想を取り入れたり、痛み止めを内服してもよいか医師へ確認したりするとよいでしょう。
不妊治療や生殖補助医療に関する高度な専門知識と技術を持つ「日本生殖医学会認定生殖医療専門医」が常勤で在籍しているクリニック・病院の中から、治療の目的別に優れた病院・クリニック3院をご紹介します(2025年3月調査時点)。
2001年からの不妊治療による累計妊娠数は3万人以上(2025年4月調査時点)※1。チーム医療による総合力で、35歳未満の方の体外受精(融解胚移植)による妊娠率は53.4%※2(2024年度実績)と全国平均の48.6%※3よりも高い実績です。
不妊治療に取り組む患者の妊娠しやすい身体作りをサポートするため、専門薬剤師(ウィメンズ漢方)によるオンライン漢方相談を実施。医師によるタイミング療法の指導などと合わせることで、できるだけ自然に近い治療で子どもを授かることができるよう尽力しています。
男性不妊に特化した日本生殖医学会認定生殖医療専門医が在籍する泌尿器科クリニック。男性不妊治療である精索静脈瘤に対する顕微鏡下手術、無精子症に対する顕微鏡下精巣精子回収術(micro-TESE)などの日帰り手術も可能で、忙しい方でもスケジュールの調整がしやすくなっています。
※1参照元:足立病院「数字でわかる足立病院」https://www.adachi-hospital.com/numbers/
※2参照元:足立病院「体外受精(凍結融解胚移植)による35歳未満の妊娠率(2024年度実績)」https://www.adachi-hospital.com/infertility/achievements/
※3参照元:日本産婦人科学会「ART臨床実施成績データ2022(PDF)」https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf