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子どもがなかなかできず、「自分に可能性があるかもしれない」「男性不妊症なのでは」と不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
WHOの行なった調査によると、男性不妊48%・女性不妊65%・夫婦両方に原因があるのは24%といった結果であり、男性側に原因が見られるケースが多いとされています。しかし、受診をするとしても「何科を受診すればいいのかわからない」と迷ってしまう患者も多いのが現状とされています。
男性不妊の代表的な症状やサインには、どのようなものが挙げられるのか気になるものです。ここでは、男性不妊の代表的な症状やサインについてご紹介します。
男性不妊は、造精機能障害(精子をつくる機能に障害が見られる)と、性機能障害(性交や射精が困難な状態)に分類されます。
勃起不全などの性機能障害は気づきやすいですが、造精機能障害は性機能に問題が見られないため、精巣機能が低下して妊娠につながらないことに気付きにくいです。そのため、精液検査などを行なわなけば、現状を把握しにくいでしょう。
乏精子症は、造精機能障害の1つであり、精液の中に、精子の数が少ないケースで診断されます。精子の数:1ml中1,600万未満の場合に診断されます。
※上記の精子の数(1ml中1,600万未満)は、WHOの基準です。
精液の中に、精子がまったく見られない状態。精液検査を実施し、精⼦が確認できない場合、診断される可能性があります。具体的には、2回精液検査を実施して、2回とも精⼦が確認できない場合に正式に診断されます。⼀般男性の中で、およそ100⼈に1人、男性不妊症と診断された方の10⼈に1人の割合で見られるのが特徴です。
精子の運動率が非常に低い状態を指します。精子の運動率が低い状態とは、精子が前に進む力が弱いことです。正常な男性の精子の運動率は55%以上とされていますが、精子無力症は42%以下で診断されます。
※前進する精子が30%以下の場合を指すこともあります。
精索静脈瘤は、精巣にある静脈内の血液が逆流することで、血管がこぶ状に膨れ上がる疾患。これは、一般男性の15%に見られ、不妊につながるケースがあります。陰嚢の痛みや違和感、熱を持っている場合は、受診を検討するのが望ましいです。また、陰嚢に左右差がある・垂れている・表面が凸凹しているといった見た目の変化にも注意しましょう。
クラインフェルター症候群と呼ばれる染色体異常が見られる場合、陰毛が少ない・精巣が小さいといった症状を伴う場合があります。
一般に流通している薬の中には、男性不妊につながるものもあります。
このような薬剤を使用している方は、診察時に医師に確認をしてみましょう。
| 症状 | 目的・診療科 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 不妊の原因を調べたい | 泌尿器科または男性不妊専門外来 | 精液検査、ホルモン検査などによる原因調査 |
| 精索静脈瘤の疑い | 泌尿器科(できれば男性不妊専門医) | 触診・超音波などによる診断、必要に応じ手術 |
| 精子採取が必要 | 不妊治療クリニック(提携病院) | TESE等の手術、顕微授精の対応 |
| 夫婦で方針を決めたい | 不妊治療クリニック(リプロダクションセンターなど) | 夫婦両方の検査・カウンセリング |
まず、通いやすい病院かどうかがチェックしておきましょう。いくら良い医療機関だといっても、遠方だと通うのが負担になってしまうからです。受診先は、自宅や職場からのアクセスが良好で、朝や夜間、週末、祝日も対応してくれるところであれば、通院の負担は少なくて済みやすいです。
また、男性不妊に強い泌尿器科や、実績のある男性不妊専門医のいるクリニックを選ぶようにしましょう。医療機関を選ぶ際には、体外受精などの設備がそろっているのか確認したり、夫婦で相談しやすい環境が整っているかチェックしたりするのも重要です。
男性不妊治療で初めて受診する場合、どのような流れで進むのか気になることでしょう。クリニックには、妻(パートナー)と一緒に来院するカップルも多いです。問診や診察の際には、緊張せず率直に症状を伝えることが重要です。ここでは、初診時の流れや注意点について解説します。
不妊治療は、心身ともに大きな負担を伴いやすいです。不安や悩みを心の中に溜め込まず、夫婦で言葉にして伝え合うことが大切です。不妊治療は「夫婦二人三脚」で取り組むものという意識を持ち、支え合いながら治療に臨みましょう。
男性不妊の原因は多岐にわたり、中には性機能に問題が見られないことから、検査を受けないとわからないものもあります。気になる症状がある場合は、男性不妊に強い泌尿器科や、実績のある男性不妊専門医のいるクリニックへの受診を検討しましょう。
不妊治療や生殖補助医療に関する高度な専門知識と技術を持つ「日本生殖医学会認定生殖医療専門医」が常勤で在籍しているクリニック・病院の中から、治療の目的別に優れた病院・クリニック3院をご紹介します(2025年3月調査時点)。
2001年からの不妊治療による累計妊娠数は3万人以上(2025年4月調査時点)※1。チーム医療による総合力で、35歳未満の方の体外受精(融解胚移植)による妊娠率は53.4%※2(2024年度実績)と全国平均の48.6%※3よりも高い実績です。
不妊治療に取り組む患者の妊娠しやすい身体作りをサポートするため、専門薬剤師(ウィメンズ漢方)によるオンライン漢方相談を実施。医師によるタイミング療法の指導などと合わせることで、できるだけ自然に近い治療で子どもを授かることができるよう尽力しています。
男性不妊に特化した日本生殖医学会認定生殖医療専門医が在籍する泌尿器科クリニック。男性不妊治療である精索静脈瘤に対する顕微鏡下手術、無精子症に対する顕微鏡下精巣精子回収術(micro-TESE)などの日帰り手術も可能で、忙しい方でもスケジュールの調整がしやすくなっています。
※1参照元:足立病院「数字でわかる足立病院」https://www.adachi-hospital.com/numbers/
※2参照元:足立病院「体外受精(凍結融解胚移植)による35歳未満の妊娠率(2024年度実績)」https://www.adachi-hospital.com/infertility/achievements/
※3参照元:日本産婦人科学会「ART臨床実施成績データ2022(PDF)」https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf