20代の体外受精にかかる費用は?

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「20代で体外受精を検討しているけれど、いくらくらいかかるのかわからない」「保険適用になるなら自己負担はどのくらいなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

体外受精というと30代後半以降の治療というイメージを持たれがちですが、20代でも卵管因子や排卵障害、男性不妊などが原因で体外受精が必要になるケースがあります。とはいえ、20代は「まだ早いのでは」「本当に体外受精まで進むべきなのか」と迷いやすい年代でもあるため、費用面が大きな判断材料になりやすいのも事実です。

そこでこの記事では、20代の体外受精にかかる費用の目安や内訳、追加費用が発生しやすいポイントをわかりやすく整理します。保険適用時の考え方にも触れながら、費用を見るときに押さえておきたいポイントを解説していきます。

20代の体外受精にかかる費用の目安

体外受精1回あたりの費用相場

20代で体外受精を受ける場合も、基本的な費用の考え方は他の年代と大きくは変わりません。体外受精では、初診や各種検査のあとに排卵誘発、採卵、受精、培養、胚移植、妊娠判定へと進んでいきます。そのため、費用は「1回の処置」ではなく、「1周期の治療全体」で見ることが大切です。

京都の料金表をみると、保険診療ベースでは、採卵から受精・培養・凍結までの自己負担額はおおむね10万〜15万円前後、その後の凍結胚移植は4万〜9万円前後がひとつの目安になります。たとえば京都IVFクリニックでは、患者負担3割のモデルケースとして、全胚凍結で1個採卵・1個凍結が10万9,400円5個採卵・2個凍結が14万7,000円、凍結融解胚移植の初回モデルが9万1,000円と案内されています。

そのため、20代でも採卵1回+移植1回で15万〜25万円前後をひとつの目安として考えるとイメージしやすいでしょう。ただし、これはあくまで保険診療中心で比較的シンプルに進んだ場合の目安であり、採卵数、受精方法、胚凍結の有無、使用薬剤などによって上下します。

保険適用あり・なしで費用感はどう変わる?

体外受精の費用を考えるうえで大きいのが、保険適用になるかどうかです。保険が適用される場合、自己負担は一定割合に抑えられるため、全額自己負担よりも負担感は軽くなります。

ただし、ここで気をつけたいのは、体外受精に関わるすべての費用が一律で保険適用になるわけではないという点です。検査や治療内容によっては自費になる項目もあり、先進医療や一部の追加検査、凍結保存関連の費用などが別途かかることがあります。

実際、にしたんARTクリニックの料金表では、保険診療で新鮮胚移植は2万2,500円凍結胚移植は3万6,000円ですが、自費診療ではそれぞれ9万9,000円13万2,000円となっており、保険適用の有無で差が大きいことがわかります。

そのため、「保険適用だから安く済むはず」と考えるのではなく、保険診療でカバーされる範囲と、自費で追加される可能性のある項目を分けて確認することが大切です。

20代だから特別安くなるわけではない

20代は卵子の年齢という面では有利とされることが多く、「若いから体外受精も費用が抑えられるのでは」と思う方もいるかもしれません。ですが、費用は年齢そのものではなく、どのような治療が必要かによって決まります。

たとえば、20代でも男性不妊が関係して顕微授精が必要になる場合や、卵巣の反応に合わせて薬剤調整が必要になる場合、胚凍結や複数回の移植が必要になる場合は、費用がかさむことがあります。

反対に、治療が比較的スムーズに進み、採卵から移植まで大きな追加処置なく進めば、結果として負担が抑えられる可能性もあります。つまり、20代という年齢だけで費用を判断するのではなく、自分の治療内容で何にお金がかかるのかを見ていくことが重要です。

体外受精の費用内訳をわかりやすく整理

初診・検査にかかる費用

体外受精を始める前には、まず現在の状態を確認するための検査が行われます。初診料に加えて、ホルモン値の確認、超音波検査、感染症のチェック、精液検査などが必要になることが一般的です。

この段階では、「まだ体外受精そのものは始まっていないから費用は少ないだろう」と思われがちですが、検査項目が多くなるほど費用も積み重なります。特に20代の場合、「本当に体外受精が必要か」「他の方法から始められないか」を見極めるために、基礎的な検査をしっかり行うことが多くなります。

また、女性側だけでなく男性側の検査も重要です。体外受精は女性だけの問題として考えられがちですが、実際には男性不妊が関係しているケースもあるため、夫婦での検査を前提にしておくと見通しを立てやすくなります。

採卵周期にかかる費用

体外受精で大きな費用項目になりやすいのが、採卵周期です。採卵周期では、卵胞を育てるための排卵誘発剤や注射、卵胞の育ち方を確認するための通院、採卵当日の処置などが発生します。

この部分は、卵巣の反応や治療方針によって費用差が出やすいところです。たとえば足立病院の保険診療3割負担の料金表では、採卵術の基本料が9,600円で、さらに採れた卵子数に応じて1個7,200円2〜5個10,800円6〜9個16,500円10個以上21,600円が加算されます。薬の量が多くなればその分コストは上がりやすくなりますし、通院回数が増えれば診察料や交通費などの負担も増えていきます。さらに、採卵時に麻酔を使用するかどうかでも費用が変わることがあります。

20代では卵巣機能が比較的保たれていることも多い一方で、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など排卵誘発に配慮が必要なケースもあります。そのため、若いから一律に費用が低くなるとは限らず、体の状態に合わせた治療で費用が決まると考えるとよいでしょう。

受精・培養・胚凍結にかかる費用

採卵した卵子は、その後に受精、培養のステップへ進みます。ここでは通常の体外受精を行うのか、顕微授精を行うのかによっても費用が変わります。また、受精卵をどこまで育てるか、胚盤胞まで培養するかどうか、余剰胚を凍結保存するかどうかでも費用に差が出ます。

この段階の費用は、患者側からは見えにくいことが少なくありません。ですが、実際には採卵後の培養や凍結に関する費用が総額に大きく影響することがあります。たとえば京都IVFクリニックでは、保険診療3割負担で媒精(ふりかけ)は1万2,600円顕微授精は1個1万4,400円、2〜5個2万400円受精卵・胚培養管理料は1個1万3,500円、2〜5個1万8,000円胚凍結保存は1個1万5,000円、2〜5個2万1,000円です。特に、胚凍結を行う場合は、その時点の費用だけでなく、後の保存更新料まで見ておく必要があります。

20代は胚が得られやすいイメージを持たれがちですが、実際には不妊原因や個人差によって結果は異なります。複数の胚が得られれば次回以降の移植に活かせる可能性がある一方で、凍結保存費用が発生する点も押さえておきたいところです。

胚移植にかかる費用

受精卵を子宮に戻す胚移植にも、当然費用がかかります。新鮮胚移植か凍結胚移植かによって流れやかかる費用は異なり、移植前のホルモン補充や内膜の確認なども必要になります。

「採卵が終われば費用の山場も過ぎる」と思われることがありますが、実際には移植に向けた準備や判定日までの診療も続くため、ここでも負担は発生します。たとえば京都IVFクリニックでは、保険診療3割負担で新鮮胚移植は2万2,500円融解胚移植は3万6,000円で、AHAやGLUEを加えるとさらに加算されます。特に凍結胚移植では、移植周期にあらためて通院や薬剤が必要になるため、採卵費用と移植費用を分けて考えることが大切です。

また、1回の移植で妊娠に至らなかった場合には、次の移植に進むこともあります。その場合、採卵をやり直さなくても移植ごとの費用はかかるため、「採卵1回分の金額」だけでなく、「移植を複数回行う可能性」まで含めて考える必要があります。

年単位でかかる維持費

体外受精の費用で見落としやすいのが、年単位で発生する維持費です。たとえば、凍結胚を保存している場合には更新料がかかることがありますし、一定期間ごとに必要な検査や再診費用が発生するケースもあります。

実際、京都IVFクリニックでは保険診療3割負担で凍結保存維持管理料は1万500円、足立病院では自費部分として2年目保管3万3,000円、3年目保管5万5,000円が案内されています。特に20代は、「すぐに妊娠できなかった場合でも、しばらく保存して次のタイミングを考えたい」と考える方も少なくありません。その場合、1回の治療費だけではなく、翌年以降もかかる費用があることを意識しておくと、後から想定外の負担に感じにくくなります。

20代の体外受精で追加費用がかかりやすいポイント

顕微授精を併用する場合

20代で体外受精を受ける場合でも、受精障害や男性不妊などの理由から顕微授精が選択されることがあります。顕微授精は、卵子に精子を直接注入する方法で、通常の体外受精よりも費用が上がることが一般的です。

たとえば京都IVFクリニックでは、保険診療3割負担で媒精(ふりかけ)が1万2,600円なのに対し、顕微授精は1個1万4,400円、2〜5個2万400円です。「20代だから通常の体外受精だけで進められるはず」と考えていても、検査結果によっては顕微授精を提案されるケースがあります。女性の年齢だけで治療内容が決まるわけではないため、パートナーの検査結果も含めて見通しを立てることが大切です。

胚凍結や複数回移植を行う場合

体外受精では、採卵して受精卵が得られても、1回の移植で必ず妊娠が成立するわけではありません。そのため、胚凍結を行って複数回移植することがあります。

この場合、採卵1回の費用で終わるわけではなく、移植ごとに費用がかかります。たとえば凍結胚移植は保険診療で1回3万6,000円前後が目安で、これに内膜調整やオプションを加えると京都IVFクリニックのモデルケースでは9万1,000円になります。凍結しておけば再採卵をせずに次の移植へ進める可能性がある一方で、凍結費用や移植費用、保存更新料などが積み重なっていきます。

特に「1回いくらか」だけを知りたい方は、ここを見落としがちです。実際には、体外受精の負担感は採卵費用だけでなく、その後の移植回数によっても大きく変わります。

先進医療や自費検査を追加する場合

体外受精では、必要に応じて追加検査や先進医療が提案されることがあります。たとえば、着床不全の原因を詳しく調べる検査や、培養環境に関する追加オプションなどが挙げられます。

こうした項目は、すべての人に必要とは限りませんが、うまくいかなかったときに「次は別の方法も検討したい」と考えて追加されることがあります。その分、自費負担が増えるため、治療の幅が広がる一方で費用も上がりやすくなります。たとえば京都IVFクリニックでは、先進医療としてタイムラプス3万3,000円PICSI 2万5,000円SEET法4万円が案内されています。

20代では「年齢的にまだ大丈夫」と言われやすいこともありますが、原因によっては追加検査の意義が大きい場合もあります。大切なのは、費用が高いか安いかだけでなく、自分の状況に本当に必要な検査なのかを納得して選ぶことです。

通院回数が増える場合

意外と見落としやすいのが、通院に伴う負担です。体外受精では、採卵前のモニタリング、採卵後の受診、移植前後の診察などで通院回数が増えます。診察料そのものに加えて、交通費や仕事を休むための調整コストも積み重なります。

20代は働きながら治療を進める方も多く、「医療費そのもの」だけでなく、「通うための負担」まで含めて考えることが大切です。特に平日昼間しか通えないクリニックだと、時間的コストも大きくなりやすいため、費用とあわせて通いやすさも見ておきたいポイントです。

20代の体外受精で総額はどれくらいを見ておくべき?

1回の採卵・1回の移植で終わるケース

比較的スムーズに治療が進んだ場合は、1回の採卵と1回の移植で妊娠成立に至るケースもあります。このようなケースでは、費用の全体像も比較的シンプルです。

実際の目安としては、保険診療中心で比較的シンプルに進んだ場合、採卵〜凍結までで10万〜15万円前後、移植1回で4万〜9万円前後、合計15万〜25万円前後を見込むとイメージしやすいでしょう。ただし、初診や各種検査、採卵、培養、移植といった一連の流れにはそれぞれ費用がかかるため、「1回だけなら安い」と単純に考えることはできません。特に初めて体外受精を受ける場合は、検査や説明の段階も含めて見ておく必要があります。

採卵後に複数回移植するケース

採卵で複数の受精卵が得られ、凍結胚として保存できた場合には、採卵後に複数回の移植を行うことがあります。これは再採卵の負担を減らせる可能性がある一方で、移植ごとに費用がかかる点には注意が必要です。

つまり、「採卵1回で済んだから安くなる」とは限らず、実際には移植回数が増えることで総額が上がることもあります。たとえば凍結胚移植が保険診療で1回3万6,000円前後、そこに内膜調整やSEET法などを加えると9万円前後になるケースもあります。ただし、再採卵を繰り返すより負担が軽いケースもあるため、総額は単純な足し算だけでは見えにくい部分もあります。

再採卵が必要になるケース

一方で、採卵したものの受精卵が十分に得られなかったり、移植まで進んでも妊娠に至らなかったりする場合には、再採卵が必要になることがあります。このケースでは、治療全体の費用が大きく増えやすくなります。

20代は年齢的に有利と見られることが多いものの、実際には卵管因子や子宮側の問題、男性不妊などさまざまな要因が治療結果に影響します。そのため、「若いから1回で終わるだろう」と思い込まず、ある程度幅を持って費用を考えておくことが大切です。

費用は1回分ではなく“治療全体”で考える

20代で体外受精を検討している方の多くは、まず「1回いくらなのか」を知りたいはずです。もちろんその視点は大切ですが、実際に家計への影響を考えるなら、治療全体でどれくらいかかるのかを見る必要があります。

初診・検査、採卵、培養、凍結、移植、判定、必要に応じた再移植や再採卵まで含めると、費用は想像以上に幅があります。さらに、通院に伴う交通費や仕事調整の負担も含めると、単なる治療費以上のコストを感じることもあるでしょう。

だからこそ、20代の体外受精では「若いから安く済むかもしれない」と考えるのではなく、必要な治療がどこまで続く可能性があるかを医師と確認しながら、総額ベースで見通しを立てることが重要です。

20代で体外受精を受ける場合、保険適用はどう考えればいい?

保険適用の基本的な考え方

20代で体外受精を受ける場合、まず気になるのが「保険適用になるのか」という点ではないでしょうか。体外受精は以前よりも保険診療で受けられる範囲が広がり、条件を満たせば自己負担を抑えながら治療を進められるようになっています。

ただし、保険適用があるからといって、体外受精に関するすべての費用が軽くなるわけではありません。保険診療として認められる範囲には条件があり、さらに治療の過程で自費負担になる項目が加わることもあります。そのため、「保険が使えるかどうか」だけを見るのではなく、「どこまでが保険で、どこからが自費なのか」を整理して確認することが大切です。

また、保険適用の条件は制度改定によって変更される可能性もあるため、最新情報は医療機関で確認する前提で考えておくと安心です。

20代は保険適用の対象になりやすい?

20代は年齢面では保険適用の条件に当てはまりやすく、年齢だけを理由に不利になることは少ないと考えられます。そのため、「年齢が若いから保険は使えないのでは」と心配しすぎる必要はありません。

一方で、実際に保険診療になるかどうかは、年齢だけで決まるものではありません。治療内容や回数、医療機関の方針、追加で行う検査や技術などによって、自己負担の大きさは変わってきます。

特に20代では、「まだ他の方法から始められるのでは」「本当に体外受精が必要なのか」と悩む方も多いですが、卵管因子や重度の男性不妊など、原因によっては早い段階で体外受精が選択されるケースもあります。そうした場合、年齢よりも医学的な必要性に基づいて治療が進んでいきます。

保険適用でも自己負担がゼロになるわけではない

保険適用という言葉を聞くと、「かなり安く済みそう」「自己負担はほとんどないのでは」とイメージする方もいるかもしれません。しかし、実際には保険適用であっても自己負担がなくなるわけではありません。

診察や処置、薬剤などに対して一定の自己負担は発生しますし、先進医療や一部の追加検査、凍結保存に関する費用などは別途かかる場合があります。たとえば凍結保存維持管理料は1万500円、先進医療のタイムラプスは3万3,000円、SEET法は4万円といった追加費用が出ることがあります。つまり、保険適用で体外受精を受ける場合でも、「完全に低コスト」とは言い切れないのです。

だからこそ、20代で体外受精を検討するときは、「保険が使えるかどうか」だけで安心せず、自己負担額の目安や追加でかかりそうな費用まで含めて確認することが重要です。制度面を先に理解しておくことで、治療が始まってから費用に驚きにくくなります。

20代で体外受精の費用を考えるときに知っておきたいこと

費用だけでなく通いやすさも重要

20代で体外受精を考えるとき、多くの方はまず金額に目が向くはずです。もちろん費用は大切ですが、実際に治療を続けていくうえでは「通いやすさ」も同じくらい重要です。

体外受精では、採卵前後や移植前後に複数回の通院が必要になることが多く、クリニックまでの距離や診療時間によって負担感が大きく変わります。医療費そのものが同じくらいでも、通院のしやすさによって続けやすさは大きく違ってきます。

特に20代は仕事と両立しながら治療を進めるケースも多いため、平日に通いやすいか、遅い時間や土日に対応しているか、自宅や職場からアクセスしやすいかといった点も見逃せません。費用だけで選ぶのではなく、生活に無理なく組み込めるかどうかも含めて考えることが大切です。

20代は原因に応じて治療内容が変わりやすい

20代の体外受精では、「若いから治療はシンプル」とは限りません。実際には、不妊の原因によって必要な治療が大きく変わるため、費用のかかり方も人それぞれです。

たとえば、卵管因子が原因で自然妊娠が難しい場合には、比較的早い段階で体外受精が選択されることがありますし、男性不妊が関係している場合には顕微授精が必要になることもあります。排卵障害や子宮内膜症、受精障害などが関係する場合もあり、単純に「20代だから軽い治療で済む」とは言えません。

そのため、費用を考えるときは、年齢だけで相場を見て安心するのではなく、「自分は何が原因で、どの治療が必要なのか」という視点を持つことが重要です。必要な治療内容が見えてくると、費用の見通しも立てやすくなります。

安さだけで選ぶと必要な説明や支援が不足することも

体外受精は決して安い治療ではないため、できるだけ費用を抑えたいと考えるのは自然なことです。ただ、安さだけを基準にクリニックを選ぶと、治療内容の説明や相談体制、サポート面で物足りなさを感じることもあります。

特に20代は、体外受精が初めての高度生殖医療になることも多く、「どの段階で何にお金がかかるのか」「なぜこの治療が必要なのか」をきちんと理解しながら進めることが安心につながります。そのため、費用表の見やすさや説明の丁寧さ、質問しやすい雰囲気なども大切な比較ポイントです。

また、男性不妊への対応やカウンセリング体制、仕事との両立支援など、金額には表れにくい要素が治療継続のしやすさを左右することもあります。20代で体外受精を受ける場合こそ、「安いかどうか」だけでなく、「納得して続けられるか」を重視したいところです。

京都で20代が体外受精クリニックを選ぶときの比較ポイント

保険診療・自費診療の説明が明確か

20代で初めて体外受精を検討する場合、費用の仕組みそのものがわかりにくいと感じる方は少なくありません。そのため、まず確認したいのが、保険診療と自費診療の区分がわかりやすく説明されているかどうかです。

費用表があっても、どこまでが基本料金で、どこからが追加費用になるのかが見えにくいと、治療が進むにつれて想定外の出費を感じやすくなります。特に体外受精では、採卵、培養、凍結、移植など複数の工程に分かれて費用が発生するため、説明が丁寧なクリニックのほうが安心して通いやすいでしょう。

採卵・培養・凍結・移植それぞれの費用がわかりやすいか

体外受精の費用は一括で考えられがちですが、実際には各工程ごとに費用が発生します。だからこそ、採卵費用だけでなく、培養や凍結、胚移植、保存更新料などまで確認できるかが重要です。

20代では、「まず1回だけの金額を知りたい」と思いがちですが、実際に負担を左右するのは治療全体の費用です。見積もりの考え方がわかりやすく、複数回移植や凍結保存まで含めた説明が受けられると、あとから費用面で不安になりにくくなります。

通院しやすい立地・診療時間か

費用が同じくらいでも、通いやすさによって治療の続けやすさはかなり変わります。京都で体外受精クリニックを選ぶなら、自宅や勤務先から通いやすい場所にあるか、電車やバスで無理なく通えるかも確認しておきたいポイントです。

また、診療時間も重要です。平日日中しか通えないと仕事との両立が難しくなりやすいため、夜間診療や土曜診療に対応しているかどうかは、20代の患者さんにとって特に大きな判断材料になるでしょう。

男性不妊にも対応しやすいか

体外受精の費用や治療内容は、女性側だけでなく男性側の状態によっても変わります。精液所見によっては顕微授精が必要になったり、男性不妊の追加検査が必要になったりするため、男性不妊に対応しやすい体制があるかも大切です。

パートナーと一緒に受診しやすいか、泌尿器科や男性不妊外来と連携しやすいかといった点は、治療の進めやすさだけでなく、費用面の見通しを立てるうえでも役立ちます。

20代でも相談しやすい雰囲気か

20代で体外受精を受けることに対して、「周りに同年代が少なそう」「若いうちからここまで進むのは重いのでは」と不安に感じる方もいます。だからこそ、年齢に関係なく相談しやすい雰囲気があるかどうかも重要です。

費用のことは特に質問しにくいテーマですが、遠慮せずに相談できる環境であれば、治療方針や必要な支出について納得しやすくなります。説明が丁寧で、疑問点を確認しやすいクリニックを選ぶことが、結果的には後悔の少ない選択につながります。

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20代の体外受精の費用に関するよくある質問

Q:20代なら体外受精の費用は安くなりますか?

A:必ずしも安くなるとは限りません。体外受精の費用は年齢そのものよりも、必要な治療内容や使用する薬剤、顕微授精の有無、凍結保存や移植回数などによって変わります。20代は年齢面で有利なこともありますが、それだけで費用が大きく下がるわけではありません。

Q:20代でも保険適用で体外受精は受けられますか?

A:条件を満たせば、20代でも保険適用で体外受精を受けることは可能です。年齢が若いこと自体が不利になるわけではありません。ただし、保険診療の対象範囲や回数条件、追加で必要になる自費項目については、事前に医療機関で確認することが大切です。

Q:1回で妊娠しなかった場合、どれくらい追加費用がかかりますか?

A:追加費用は、その後にどの治療を行うかによって変わります。凍結胚がある場合は移植ごとの費用がかかりますし、再採卵が必要になれば負担はさらに大きくなります。保険診療中心でも、凍結胚移植1回あたり3万6,000円前後、オプション込みで9万円前後になるケースもあるため、1回分の費用だけでなく、複数回の移植や再採卵の可能性まで考えておくと安心です。

Q:体外受精と顕微授精ではどちらが高いですか?

A:一般的には、顕微授精のほうが通常の体外受精より費用が高くなる傾向があります。これは受精方法がより高度になるためです。たとえば京都IVFクリニックでは、媒精が1万2,600円なのに対し、顕微授精は1個1万4,400円、2〜5個2万400円です。ただし、実際にどちらが選択されるかは、女性の年齢ではなく、受精障害や男性不妊の有無などによって決まります。

Q:20代ならまず人工授精から始めるべきですか?

A:必ずしもそうとは限りません。20代でも、卵管因子や重度の男性不妊などがある場合は、早い段階で体外受精が勧められることがあります。反対に、原因や状況によってはタイミング法や人工授精から始めるケースもあります。大切なのは年齢だけで判断するのではなく、不妊原因や治療歴に応じて選ぶことです。

まとめ

20代の体外受精にかかる費用は、保険適用の有無だけでなく、採卵、培養、凍結、移植、追加検査などの内容によって大きく変わります。若いからといって必ず費用が抑えられるわけではなく、必要な治療によって総額は変わってきます。

また、体外受精の費用は1回分の金額だけで考えるのではなく、検査から移植、必要に応じた再移植や再採卵まで含めた“治療全体”で考えることが大切です。さらに、通院のしやすさや説明体制、男性不妊への対応なども、実際の負担感に大きく関わります。

京都で20代の体外受精を検討するなら、単に費用が安いかどうかだけでなく、保険診療と自費診療の説明が明確か、治療全体の費用を把握しやすいか、無理なく通えるかまで含めて比較していくことが重要です。

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※1参照元:足立病院「数字でわかる足立病院」https://www.adachi-hospital.com/numbers/
※2参照元:足立病院「体外受精(凍結融解胚移植)による35歳未満の妊娠率(2024年度実績)」https://www.adachi-hospital.com/infertility/achievements/
※3参照元:日本産婦人科学会「ART臨床実施成績データ2022(PDF)」https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf