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体外受精は、卵巣から卵子を採取し、体外で精子と受精させ、育った胚を子宮へ戻して妊娠を目指す治療です。
ただし、すぐに採卵や胚移植を行うわけではありません。事前検査や治療計画の作成後、排卵誘発、採卵・採精、受精、胚培養、胚移植、妊娠判定という複数の工程を順番に進めます。
また、採卵した周期にそのまま胚を移植する場合だけでなく、いったん胚を凍結し、次の周期以降に移植する場合もあります。卵胞や胚の状態、子宮内膜、ホルモン値などによって、治療スケジュールが途中で変更されることも少なくありません。
この記事では、体外受精の流れを7つのステップに分け、治療にかかる期間、通院が増えやすい時期、採卵・胚移植当日の流れ、妊娠判定までの過ごし方を分かりやすく解説します。
体外受精の方法やスケジュールは、年齢、卵巣機能、月経周期、精液所見、これまでの治療歴、医療機関の方針などによって異なります。本記事の内容は一般的な流れであり、実際の治療については担当医の説明に従ってください。
体外受精は、一般的に次の7ステップで進みます。
| 工程 | 主な内容 | 時期・期間の目安 |
|---|---|---|
| 1.事前検査・治療計画 | ホルモン検査、超音波検査、精液検査などを行い、治療方針を決める | 治療開始前 |
| 2.排卵誘発 | 内服薬や注射を使い、採卵に向けて卵胞を育てる | 主に月経開始後から採卵前まで |
| 3.採卵・採精 | 卵巣から卵子を採取し、受精に使用する精子を準備する | 卵胞の成長に合わせて実施 |
| 4.受精 | 体外受精または顕微授精を行い、受精を確認する | 採卵当日から翌日ごろ |
| 5.胚培養 | 受精卵を初期胚または胚盤胞まで培養する | 採卵後数日間 |
| 6.胚移植 | 育った胚を採卵周期または次周期以降に子宮へ戻す | 採卵周期または次周期以降 |
| 7.妊娠判定 | 血液検査などで妊娠の成立を確認する | 胚移植後、医療機関が指定した日 |
採卵周期に新鮮胚移植を行う場合は、採卵から胚移植までを一つの周期内で進めます。
一方、凍結融解胚移植を行う場合は、採卵・受精・培養後に胚を凍結し、次の周期以降に子宮内膜を整えてから移植します。そのため、採卵から妊娠判定までの期間は、新鮮胚移植より長くなることがあります。
体外受精では、採卵後に受精、胚培養、胚の評価、胚移植といった工程が続きます。
採卵できた卵子がすべて成熟しているとは限らず、すべての卵子が受精するわけでもありません。さらに、受精した胚がすべて移植できる状態まで育つとは限らないため、各段階で結果を確認しながら次の治療方針を決めます。
採卵から妊娠判定まで、一つひとつの工程がつながっている治療であることを理解しておきましょう。
採卵後の流れは、主に次の2つに分かれます。
どちらを選択するかは、胚の状態だけでなく、採卵後の卵巣の腫れ、子宮内膜の状態、ホルモン値、体調などを踏まえて判断されます。
体外受精は、事前検査、排卵誘発、採卵、受精、胚培養、胚移植、妊娠判定まで複数の工程を経て進みます。
実際の治療方法や期間は、年齢、卵巣機能、精液所見、これまでの治療歴、医療機関の方針によって変わります。そのため、一般的な流れを知るだけでなく、自分の場合はどのような治療計画になるのかを確認することが大切です。
京都で体外受精を検討している方は、治療内容や通院しやすさ、男性不妊への対応なども含めてクリニックを比較してみましょう。
体外受精を開始する前には、妊娠を妨げる原因や現在の身体の状態を確認するため、女性・男性の双方に必要な検査を行います。
主な検査には、次のようなものがあります。
年齢や治療歴などに応じて、卵巣予備能を推測するための検査や、子宮内の状態を詳しく確認する検査が追加されることもあります。
検査結果をもとに、医師と相談しながら治療計画を立てます。
治療計画では、主に次のような内容を確認します。
治療方法は、年齢、卵巣の状態、精液所見、過去の治療結果などをもとに個別に決めます。
体外受精では、卵胞の成長に応じて通院日や採卵日が決まるため、治療開始時点ですべての日程を確定できない場合があります。
仕事や家庭との両立を考える場合は、次の点を確認しておきましょう。
体外受精の開始前に、勤務先の休暇制度や通院に利用できる制度も確認しておくと、治療との両立を考えやすくなります。
自然な月経周期では、通常、排卵に向けて一つの卵胞が成長します。
体外受精では、採卵できる卵子を複数得ることを目的に、内服薬や注射を使って複数の卵胞を育てることがあります。複数の卵子を採取することで、受精・培養・胚移植へ進める可能性を高めます。
ただし、刺激を強くすればよいわけではありません。卵巣の状態や年齢、過去の採卵結果などを踏まえ、安全性にも配慮しながら方法を決めます。
排卵誘発には複数の方法があり、使用する薬剤、投与量、投与期間、自然排卵を抑える方法などが異なります。
卵巣への刺激を比較的強く行う方法だけでなく、内服薬を中心に使用する方法や、自然な卵胞の発育を利用する方法が選択されることもあります。
どの方法が適しているかは、次のような条件を踏まえて判断されます。
排卵誘発では、内服薬や注射を使用して卵胞の発育を促します。
注射は医療機関で受ける場合と、医療機関で指導を受けたうえで自宅にて自己注射を行う場合があります。自己注射を利用すると通院回数を減らせる可能性がありますが、決められた投与量や時間を守る必要があります。
薬剤の種類や使用方法は治療計画によって異なるため、自己判断で投与量や時間を変更してはいけません。
排卵誘発中は、経腟超音波検査で卵胞の大きさや数を確認し、必要に応じて血液検査でホルモン値を測定します。
卵胞の発育状況を確認しながら、薬剤の量や使用期間を調整し、採卵に適した日を判断します。
卵胞が十分に育った段階で、卵子の最終成熟を促すための注射や点鼻薬などを使用します。これらは採卵時刻から逆算して使用時刻を指定されることがあるため、指示された時間を守ることが重要です。
体外受精では、採卵に向けて卵胞を育てるために、内服薬や注射を使用することがあります。自己注射を行う場合は、投与量や使用時刻、保管方法を正しく理解する必要があります。
排卵誘発中は、卵胞の発育に合わせて通院日や採卵日が決まるため、仕事や家庭との調整が必要になる場面もあります。
体外受精を検討する際は、治療実績だけでなく、自己注射の指導体制や通院しやすさも含めてクリニックを比較してみましょう。
採卵日が決まったら、医療機関から当日の来院時間や食事、飲水、服薬などについて説明を受けます。
採卵時に麻酔を使用する場合は、事前に飲食を制限されることがあります。また、麻酔の種類によっては、採卵後に自動車・自転車などを運転できない場合があります。
採卵前には、次の点を確認しましょう。
指示内容は医療機関や麻酔方法によって異なるため、通院先からの説明を優先してください。
採卵は、経腟超音波で卵巣と卵胞の位置を確認しながら、腟から細い針を入れて卵胞液を吸引し、卵子を回収する方法で行われます。
一般的な採卵当日の流れは、次のとおりです。
採卵にかかる時間は、卵胞の数や位置、麻酔方法などによって異なります。処置時間だけでなく、準備や採卵後の安静時間も含めて予定を空けておきましょう。
受精に使用する精子は、採卵当日に院内または自宅で採取するのが一般的です。
自宅で採取する場合は、指定された容器を使用し、提出時間や持ち運び方について医療機関の指示を受けます。
採卵当日に精子を採取することが難しい場合や、精子所見に不安がある場合には、事前に精子を凍結保存することもあります。
採卵後には、下腹部の痛み、少量の出血、腹部の張りなどを感じることがあります。
採卵当日は激しい運動や飲酒を避け、無理をせずに過ごしましょう。麻酔を使用した場合は眠気やふらつきが残ることもあるため、医療機関の指示に従ってください。
仕事を休むかどうかは、採卵時間、麻酔の有無、仕事内容、採卵後の体調などによって異なります。採卵当日は休暇を取るか、少なくとも処置後に安静にできる予定を組んでおくと安心です。
採卵後に次のような症状がある場合は、医療機関へ連絡してください。
夜間や休診日に症状が出た場合の連絡先も、採卵前に確認しておきましょう。
採取した卵子と精子を受精させる方法には、主に体外受精と顕微授精があります。
| 受精方法 | 方法 | 検討される主なケース |
|---|---|---|
| 体外受精 | 卵子の周囲に一定数の精子を加え、精子が自ら卵子に侵入して受精するのを待つ | 受精に必要な精子数や運動性があると判断された場合など |
| 顕微授精 | 選んだ精子を細い針で卵子の中へ直接注入する | 精子の数や運動性に課題がある場合、過去に受精しなかった場合など |
どちらの方法を選ぶかは、精液所見、卵子の数、過去の受精結果などを踏まえて決めます。
採卵した卵子の一部を体外受精、一部を顕微授精に分ける方法が検討される場合もあります。
受精操作を行った後、卵子と精子が正常に受精したかを確認します。
採卵できた卵子の中には、未成熟な卵子が含まれることがあります。また、成熟した卵子に受精操作を行っても、すべてが正常に受精するわけではありません。
受精結果は、電話、アプリ、オンラインシステム、来院時など、医療機関が指定する方法で説明されます。
正常な受精が確認された受精卵は、培養器の中で数日間育てられます。
受精卵は細胞分裂を繰り返しながら発育し、受精後数日程度の段階を初期胚、さらに発育した段階を胚盤胞と呼びます。
初期胚の段階で移植・凍結する場合と、胚盤胞まで培養してから移植・凍結する場合があります。
胚培養では、細胞分裂の進み方や形態などを確認します。
胚の状態を評価するためにグレードが付けられることがありますが、グレードだけで妊娠の可否が決まるわけではありません。評価方法も、初期胚と胚盤胞では異なります。
また、培養を続けたすべての胚が、移植や凍結に適した段階まで育つとは限りません。
移植可能な胚が得られた場合、採卵した周期に移植するか、いったん凍結して次周期以降に移植するかを決めます。
次のような場合には、採卵周期の胚移植を見送り、胚を凍結することがあります。
採卵後すぐに移植しないことは、治療が失敗したという意味ではありません。安全性や子宮の状態などを考慮し、妊娠を目指すために移植時期を調整する場合があります。
新鮮胚移植は、採卵した周期の中で、培養した胚を子宮へ戻す方法です。
採卵後の胚の発育、子宮内膜の状態、ホルモン値、卵巣の腫れなどを確認し、移植可能と判断された場合に行います。
採卵から移植までを同じ周期内で進められるため、治療期間が比較的短くなる可能性があります。ただし、体調や子宮内の環境によっては、新鮮胚移植を行わず凍結へ切り替える場合があります。
凍結融解胚移植は、採卵周期に凍結保存した胚を、次周期以降に融解して子宮へ戻す方法です。
採卵周期とは別に移植周期を設け、自然な排卵に合わせる方法や、ホルモン剤を使用して子宮内膜を整える方法で移植日を決めます。
採卵後に卵巣や身体を休ませてから移植できる一方で、採卵から胚移植までに別の周期を挟むため、治療期間は長くなります。
胚移植では、細いカテーテルを子宮内へ入れ、胚を子宮の中へ戻します。
一般的な流れは次のとおりです。
胚移植では、採卵時のような麻酔を使用しないことが一般的ですが、感じ方には個人差があります。
医療機関によっては、超音波で子宮を確認しやすくするために、移植前に尿をためるよう指示されることがあります。当日の飲水や排尿については、通院先の指示に従ってください。
胚移植後は、特別な事情がなければ日常生活へ戻れることが一般的です。
長時間の寝たきりや過度な安静が必要とは限りませんが、激しい運動や身体に大きな負担がかかる行動については、医療機関からの説明に従ってください。
移植後に少量の出血や下腹部の違和感がみられることがあります。強い痛みや多量の出血などがある場合は、医療機関へ連絡しましょう。
胚移植後は、子宮内膜の状態を維持するために、黄体ホルモンなどを補充することがあります。
薬の形式には、内服薬、腟剤、注射などがあり、使用する薬や期間は移植方法や治療計画によって異なります。
出血や体調変化があっても、自己判断で薬を中止しないでください。薬の変更や中止については、必ず医療機関へ確認しましょう。
胚移植後は、医療機関が指定した日に受診し、血液中のhCG値などを測定して妊娠の成立を確認します。
妊娠判定の時期は、移植した胚の発育段階や医療機関の方針によって異なります。
市販の妊娠検査薬を早い時期に使用すると、検査時期や治療に使用した薬剤の影響によって、正確に判断できないことがあります。指定された判定日までは、医師の指示に従って過ごしましょう。
妊娠反応が確認された後は、経腟超音波検査などで胎嚢が子宮内にあるかを確認します。その後、胎芽や心拍などを確認しながら経過をみます。
一定期間、妊娠経過に問題がないことを確認した後は、妊婦健診や分娩を行う産婦人科へ移るのが一般的です。
妊娠反応が陽性であっても、胎嚢や心拍が確認されるまでは継続的な経過確認が必要です。
| 比較項目 | 新鮮胚移植 | 凍結融解胚移植 |
|---|---|---|
| 移植時期 | 採卵と同じ周期 | 胚を凍結し、次周期以降 |
| 基本的な流れ | 採卵→受精・培養→胚移植 | 採卵→受精・培養→胚凍結→移植周期の準備→融解・移植 |
| 治療期間 | 比較的短くなる可能性がある | 移植までに別の周期を挟む |
| 身体の状態 | 採卵後の卵巣やホルモン環境の影響を受ける場合がある | 採卵周期とは別に子宮内膜を整えて移植できる |
| 選択方法 | 胚、子宮内膜、ホルモン値、卵巣の状態、体調などを踏まえて個別に判断する | |
新鮮胚移植と凍結融解胚移植のどちらが適しているかは、人によって異なります。
「凍結胚移植の方が必ず妊娠しやすい」「新鮮胚移植の方が早いので優れている」と一律に判断せず、自分の状態に合った方法を医師と相談することが大切です。
採卵周期に胚を凍結した場合は、別の周期に子宮内膜を整え、凍結した胚を融解して移植します。
凍結胚移植周期は、主に自然周期とホルモン補充周期に分けられます。
自然周期では、本人の自然な卵胞発育と排卵に合わせて胚移植を行います。
超音波検査やホルモン検査などで卵胞の発育や排卵時期を確認し、排卵日と胚の発育段階に合わせて移植日を決定します。
自然なホルモン分泌を利用できる一方、排卵時期を確認するために通院が増える場合や、予定が直前に決まる場合があります。
ホルモン補充周期では、卵胞ホルモンや黄体ホルモンなどを使用して子宮内膜を整えます。
子宮内膜の厚さや状態を確認し、黄体ホルモンを開始した日と胚の発育段階に合わせて胚移植日を決めます。
移植日を調整しやすい場合がありますが、妊娠判定後も一定期間、薬の使用を継続することがあります。
自然周期とホルモン補充周期のどちらを選ぶかは、月経周期の安定性、排卵の有無、既往歴、通院のしやすさなどを踏まえて判断されます。
どちらにも特徴があるため、希望するスケジュールだけでなく、医学的な適応について説明を受けましょう。
体外受精にかかる期間は、新鮮胚移植か凍結融解胚移植かによって異なります。また、事前検査や治療計画に必要な期間も人によって異なります。
新鮮胚移植では、排卵誘発、採卵、受精・培養、胚移植を一つの周期内で進めます。
そのため、月経開始後に排卵誘発を始め、採卵、胚移植、妊娠判定まで進む場合は、比較的短い期間で一連の結果を確認できる可能性があります。
ただし、卵胞の発育や子宮内膜の状態によっては、予定していた新鮮胚移植を中止し、凍結へ切り替えることがあります。
凍結融解胚移植では、採卵周期に胚を凍結し、次周期以降に移植を行います。
採卵後に月経を待ち、移植周期で子宮内膜を整えるため、採卵から妊娠判定までは複数の周期にまたがることがあります。
次のような場合は、当初の予定より治療期間が延びることがあります。
治療計画はあくまで予定であり、身体の反応を確認しながら変更される可能性があると考えておきましょう。
体外受精で通院が増えやすいのは、排卵誘発を始めてから採卵日が決まるまでの期間です。
この時期には、次の内容を確認するために複数回の受診が必要になることがあります。
卵胞の成長には個人差があるため、受診回数や採卵日が当初の予定から変わる場合があります。
凍結胚移植を行う周期でも、子宮内膜や排卵の状態を確認するために通院が必要です。
自然周期では排卵時期を確認するため、予定が直前に決まることがあります。ホルモン補充周期では、薬の使用状況や子宮内膜の状態を確認しながら移植日を決めます。
妊娠判定が陽性となった後も、胎嚢や心拍を確認するために複数回の通院が必要です。
妊娠反応が確認された時点で体外受精の通院が終了するわけではないことを理解しておきましょう。
体外受精では、採卵日や一部の通院日が直前に決まることがあります。
仕事と両立するためには、治療開始前に次の点を確認しておくことが大切です。
体外受精では、排卵誘発から採卵前に通院が増えやすく、採卵日や移植日が直前に決まることもあります。
早朝・夕方・土日の診療、自己注射への対応、採卵日の調整、結果連絡の方法、職場や自宅からの通いやすさは、治療を続けるうえで重要なポイントです。
京都で体外受精を検討している方は、治療内容だけでなく、仕事や生活と両立しやすいかも含めて相談先を比較してみましょう。
体外受精では、身体の反応や卵子・胚の状態によって、治療を延期・中止したり、方針を変更したりすることがあります。
予定変更は、治療を安全に進めるためや、妊娠を目指せる状態を整えるために行われます。
排卵誘発を行っても卵胞が十分に育たない場合や、採卵できる卵子が期待できないと判断された場合は、薬剤の使用期間を延ばしたり、採卵を中止したりすることがあります。
反対に、卵胞が多く育ちすぎ、卵巣過剰刺激症候群のリスクが高い場合にも、治療方針を変更することがあります。
超音波検査で卵胞が確認できても、採卵によって必ず卵子を回収できるとは限りません。
また、回収できた卵子が未成熟で、受精操作へ進めない場合もあります。
卵子と精子を受精させても、正常に受精しない場合があります。受精が確認できても、途中で胚の発育が止まり、移植や凍結に至らないこともあります。
その場合は、採卵結果、受精方法、胚の発育状況などを振り返り、次回の治療方針を検討します。
移植できる胚が得られていても、子宮内膜やホルモン値、卵巣の腫れ、体調などを考慮し、採卵周期の移植を見送ることがあります。
その場合は胚を凍結し、身体や子宮内の状態を整えてから、次周期以降に移植を行います。
体外受精・顕微授精は、年齢や胚移植回数などの条件を満たす場合、採卵から胚移植までの基本的な診療が保険適用となります。
主な保険適用条件は、治療計画を開始する時点で女性が43歳未満であることです。また、胚移植の回数には年齢に応じた上限があります。
ただし、先進医療を併用する場合や、保険適用外の検査・治療を受ける場合には、別途自己負担が発生します。
新鮮胚移植か凍結融解胚移植かによっても、費用が発生する工程や時期が異なります。治療開始前に、保険診療・先進医療・自費診療の区分と想定費用について説明を受けましょう。
A.治療期間は、新鮮胚移植か凍結融解胚移植かによって異なります。
新鮮胚移植の場合は、排卵誘発、採卵、受精・培養、胚移植を一つの周期内で進めます。凍結融解胚移植の場合は、採卵周期とは別の周期に移植するため、複数周期にまたがることがあります。
A.受診時期は、予定している排卵誘発法や医療機関の方針によって異なります。
月経が始まった日に連絡するよう指示される場合や、月経開始後の指定日に受診する場合があります。治療開始前に連絡方法と受診日を確認してください。
A.新鮮胚移植では、胚を初期胚または胚盤胞まで培養した後、採卵と同じ周期に移植します。
凍結融解胚移植では、採卵後に胚を凍結し、次周期以降に移植するため、採卵から胚移植までの期間が長くなります。
A.必ず移植するわけではありません。
卵巣の腫れ、卵巣過剰刺激症候群のリスク、子宮内膜、ホルモン値、胚の状態などを考慮し、胚を凍結して次周期以降に移植する場合があります。
A.採卵当日は、処置前の準備や採卵後の安静が必要です。麻酔を使用する場合は、眠気やふらつきが残る可能性もあります。
可能であれば休暇を取るか、採卵後に無理なく休めるスケジュールを組むとよいでしょう。仕事内容や麻酔方法について医療機関へ相談してください。
A.採卵後の体調には個人差があります。翌日から通常どおり働ける人もいますが、腹痛や腹部の張り、麻酔の影響などが残る場合もあります。
強い痛み、出血、吐き気、急な体重増加などがある場合は、仕事を控えて医療機関へ連絡してください。
A.特別な指示がなければ、移植後に長時間寝たきりになる必要はなく、通常の生活を送れることが一般的です。
ただし、激しい運動や身体に大きな負担がかかる行動については、医療機関の指示に従ってください。
A.通院回数は、排卵誘発法、卵胞の発育、自己注射の利用、新鮮胚移植か凍結胚移植かなどによって異なります。
特に排卵誘発から採卵前と、凍結胚移植前は通院が増えやすい時期です。治療開始前に、通院の目安について医療機関へ確認しましょう。
A.卵胞が十分に育たない場合、卵巣が強く反応した場合、採卵しても卵子を得られなかった場合、胚が発育しなかった場合などには、治療を中止・延期することがあります。
また、胚が得られていても、身体や子宮内膜の状態によって胚移植を次周期以降へ延期する場合があります。
A.妊娠判定日は、移植した胚の発育段階や医療機関の方針によって異なります。
医療機関から指定された日に受診し、血液検査などで確認します。自己判断で早期に検査したり、処方薬を中止したりしないようにしましょう。
体外受精は、事前検査・治療計画、排卵誘発、採卵・採精、受精、胚培養、胚移植、妊娠判定という流れで進みます。
採卵した周期に新鮮胚移植を行う場合もあれば、胚をいったん凍結し、次周期以降に凍結融解胚移植を行う場合もあります。
特に排卵誘発から採卵前は、卵胞の発育やホルモン値を確認するため、通院が増えやすい時期です。採卵日や移植日が直前に決まることもあるため、仕事や家庭との調整方法を事前に考えておきましょう。
また、卵胞の発育、採卵結果、受精・培養の状態、子宮内膜、体調などによって、治療が当初の予定どおりに進まないことがあります。予定変更は、安全に治療を進めるために必要な判断であることも少なくありません。
治療の大まかな流れだけでなく、自分がどの段階にいて、次に何を行うのかを確認することが、不安の軽減や仕事・生活との両立につながります。
治療方法や日程について分からないことがある場合は、自己判断せず、早めに医師や看護師へ相談しましょう。
主な参考情報
不妊治療や生殖補助医療に関する高度な専門知識と技術を持つ「日本生殖医学会認定生殖医療専門医」が常勤で在籍しているクリニック・病院の中から、治療の目的別に優れた病院・クリニック3院をご紹介します(2025年3月調査時点)。
体外受精を含め、専門医の体制や具体的な治療実績を確認しながら、本格的に不妊治療を進めたい方に向いています。
不妊治療だけでなく、体調や生活習慣、漢方なども含めて妊娠に向けた身体づくりを相談したい方に向いています。
男性側の不妊原因を詳しく調べたい方や、検査だけでなく手術を含めた男性不妊治療まで相談したい方に向いています。
※1参照元:足立病院「数字でわかる足立病院」https://www.adachi-hospital.com/numbers/
※2参照元:足立病院「体外受精(凍結融解胚移植)による35歳未満の妊娠率(2024年度実績)」https://www.adachi-hospital.com/infertility/achievements/
※3参照元:日本産婦人科学会「ART臨床実施成績データ2022(PDF)」https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf