公開日: |最終更新日時:
PGT-A(Preimplantation Genetic Testing for Aneuploidy)は、体外受精・顕微授精(ICSI)によって得られた胚(受精卵)を子宮に移植する前に、染色体の数に異常がないかを調べる検査です。日本語では「着床前染色体異数性検査」とも呼ばれます。
染色体が異常な数の胚は、着床しにくい傾向があることや、着床しても流産につながりやすいことが知られています。PGT-Aでは、移植前にあらかじめ染色体の数が正常である胚盤胞を選ぶことで、着床率の向上や流産リスクの低減が期待されています。
PGT-Aについての詳しい説明は、以下のページもあわせてご覧ください。
ただし、PGT-Aを受けることが適切かどうかは、年齢・治療歴・検査結果などによって異なります。クリニックでの十分な説明と遺伝カウンセリングを受けたうえで、夫婦で話し合いながら判断することが大切です。
PGT-Aは現時点(2026年6月調査時点)において、日本産科婦人科学会が定める「特別臨床研究」の枠組みのもとで実施されており、保険適用外(全額自費)の検査です。
実施できる施設は、日本産科婦人科学会から認定を受けた施設に限られています。すべてのクリニックで受けられるわけではないため、事前に対応可否を確認することが必要です。なお、体外受精の保険適用や顕微授精の保険適用とは別の制度となるため、あわせて確認しておくと整理しやすいでしょう。
PGT-Aは単独で受ける検査ではなく、体外受精もしくは顕微授精で得た胚に対して行います。採卵・受精・培養・胚生検・検査・移植という体外受精の一連の流れが必要になるため、トータルの費用・通院回数・スケジュールを把握したうえで相談を進めることが重要です。
また、検査対象となる胚は胚盤胞まで育てる必要があります。胚盤胞に到達する割合は年齢によって異なるため、年齢別の胚盤胞到達率も事前に確認しておくと参考になります。
PGT-Aは全額自費のため、費用はクリニックによって異なります。胚生検・検査費用だけでも1胚あたり数万円かかる場合が多く、体外受精の費用・顕微授精の費用と合わせると、1周期あたりの総額は高額になることがあります。
詳細な費用は、各クリニックへの問い合わせや初回相談時に確認することをおすすめします。京都市内の不妊治療費用の目安については初期検査の費用ページもあわせてご参照ください。
PGT-Aを実施した場合、検査結果が出るまで胚を凍結保存し、後日移植する凍結胚移植が基本となります。新鮮胚移植と凍結胚移植の違いについても事前に理解しておくとスムーズです。
以下は、京都市内でPGT-Aへの対応が確認できる、または問い合わせが可能なクリニックの一覧です(2026年6月調査時点)。対応状況は変更されることがあるので、受診前に各クリニックの公式サイトや電話にてご確認ください。
京都市内の不妊治療クリニック全体を探したい方は、京都市の不妊治療に対応している病院一覧もあわせてご覧ください。
京都市中京区に位置する足立病院 生殖医療センターは、体外受精・顕微授精をはじめとする高度生殖医療に幅広く対応しており、先進医療の実施施設としても知られています。タイムラプス培養やERA・EMMA・ALICE検査、SEET法など多くの先進医療に対応しており、PGT-Aについても相談窓口として機能しています。
生殖医療専門医が常勤しており、治療の選択肢を広く持ちながら相談を進めたい方に向いているクリニックです。男性不妊の検査や治療にも応じているため、夫婦でともに相談しやすい環境が整っています。
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都府京都市中京区東洞院通り二条下ル |
| アクセス | 京都市営地下鉄「烏丸御池駅」より徒歩2分 |
| 電話番号 | 075-253-1382 |
| 公式HP | https://www.adachi-hospital.com/infertility/ |
| PGT-A対応 | 公式サイトに記載あり(詳細は要問い合わせ) |
京都市下京区にある不妊治療専門のクリニックです。体外受精や顕微授精などの「生殖補助医療(ART)」を専門としており、患者の状況に合わせた治療方針の提案を行っています。阪急「河原町駅」より徒歩1分と、通院しやすい立地も特徴です。
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都府京都市下京区寺町通四条下ル貞安前之町613 |
| アクセス | 阪急京都線「河原町駅」より徒歩1分 |
| 電話番号 | 075-585-5987 |
| 公式HP | https://ivf-kyoto.com/ |
| PGT-A対応 | 要問い合わせ |
京都市西京区にある産婦人科を中心とした病院で、体外受精・顕微授精などの高度生殖医療に対応しています。阪急嵐山線「上桂駅」より徒歩1分と、西京区エリアから通いやすいクリニックです。
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都府京都市西京区上桂宮ノ後町6-8 |
| アクセス | 阪急嵐山線「上桂駅」より徒歩1分 |
| 電話番号 | 075-392-3111 |
| 公式HP | https://mihara.com/ |
| PGT-A対応 | 要問い合わせ |
京都市中京区にある婦人科医院で、タイミング療法から体外受精・顕微授精まで幅広い不妊治療に対応しています。ERA法・EMMA法・ALICE法・SEET法など複数の先進医療にも対応しており、治療の選択肢が豊富なクリニックです。地下鉄「烏丸御池駅」より徒歩3分と、中心部からアクセスしやすい立地です。
また、専門薬剤師がオンラインで漢方に関する相談をしてくれるなど、妊娠しやすい身体づくりを重視したサポートが受けられる点も特徴です。
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都府京都市中京区御池高倉東入ル 御所八幡町229 |
| アクセス | 地下鉄「烏丸御池駅」より徒歩3分 |
| 電話番号 | 075-213-0523 |
| 公式HP | https://tamura-hideko.com/ |
| PGT-A対応 | 要問い合わせ |
京都市山科区にある産婦人科・婦人科クリニックで、体外受精や顕微授精などをはじめとする生殖補助医療(ART)に対応しています。JR・地下鉄・京阪「山科駅」直結というアクセスの良さも特徴です。年齢や身体の状態に応じた個別性の高い治療方針を重視しているクリニックです。
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都府京都市山科区安朱南屋敷町35 ラクトD山科6F |
| アクセス | JR・地下鉄・京阪「山科駅」直結 |
| 電話番号 | 075-583-6515 |
| 公式HP | http://www.ida-clinic.com/ |
| PGT-A対応 | 要問い合わせ |
京都市下京区にある不妊治療専門クリニックです。患者の状況に合わせた治療方針の提案を行っており、通院しやすい診療体制を整えています。阪急「烏丸駅」より徒歩1分と、市内中心部からのアクセスが良好です。
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都府京都市下京区童侍者町167 YANAGIビル2階 |
| アクセス | 阪急「烏丸駅」徒歩1分/地下鉄烏丸線「四条駅」徒歩3分 |
| 電話番号 | 050-3134-3605 |
| 公式HP | https://sou.clinic/ |
| PGT-A対応 | 要問い合わせ |
※掲載情報について
上記のクリニック情報は2026年6月時点の調査に基づいています。PGT-Aの実施状況・費用・診療内容は変更される場合があります。受診前に必ず各クリニックの公式サイトまたは電話にてご確認ください。
PGT-Aは専門性の高い検査であるため、クリニック選びの際には以下の点を確認しておくと安心です。
| 確認ポイント | 内容 |
|---|---|
| 日本産科婦人科学会の認定施設かどうか | PGT-Aは特別臨床研究として実施されるため、学会から認定を受けた施設でないと受けられません。事前に施設の対応状況を確認しましょう。 |
| 採卵から移植までを一貫対応できるか | PGT-Aは体外受精・顕微授精とセットで行う検査です。採卵・胚生検・検査・移植まで同じ施設で完結できるかを確認しておくと、通院の負担を減らせます。 |
| 遺伝カウンセリングの体制があるか | PGT-Aの検査結果によっては、移植できる胚がなかったり、判定が難しい胚が出てくることもあります。結果について十分な説明と心理的サポートを受けられる体制があるかも確認しましょう。 |
| 費用の説明が事前に受けられるか | 検査費・体外受精費・移植費を含めたトータルの費用について、初回相談時に明確な説明が受けられるかを確認しましょう。費用相談がしやすいクリニックかどうかも選択肢の一つです。 |
| 通院しやすい診療体制かどうか | 採卵・移植周期には複数回の通院が必要です。夜間や土日に対応しているか、駅近かどうかなども確認しておくと、仕事との両立がしやすくなります。 |
A. 誰でも自由に受けられるわけではありません。現在PGT-Aは日本産科婦人科学会が定める「特別臨床研究」として実施されており、対象となる条件(反復着床不全、習慣流産・不育症など)や、実施できる認定施設に制限があります。まずはかかりつけのクリニックに相談し、自分の状況が対象になるかどうかを確認することが先決です。
A. PGT-Aは保険適用外(全額自費)のため、費用はクリニックによって異なります。胚生検・検査費用だけで1胚あたり数万円程度かかる場合が多く、体外受精・顕微授精の費用と合算すると1周期あたりの総額は高額になることがあります。詳しくは各クリニックへ直接お問い合わせください。
A. 現時点(2026年6月調査時点)ではPGT-Aは保険適用外です。体外受精の保険適用や顕微授精の保険適用については別途条件がありますが、PGT-Aの検査部分は全額自費となります。今後制度変更の可能性もあるので、受診時に最新情報をクリニックへ確認することをおすすめします。
A. PGT-Aは染色体数が正常な胚を選ぶための検査であり、確実な妊娠の保証ではありません。染色体数が正常であっても着床しない場合はありますし、検査の結果、移植可能な胚が得られないこともあります。体外受精がつらいと感じたときや失敗が続くときの情報もあわせてご覧ください。PGT-Aの目的や限界について、クリニックから十分な説明を受けたうえで判断することが大切です。
A. 胚生検後、検査機関での分析に一定の日数がかかります。一般的には結果が出るまで数週間程度かかることが多いですが、クリニックや検査機関によって異なります。その間、胚は凍結保存されるため、新鮮胚移植と凍結胚移植の違いについても事前に確認しておくとスムーズです。
不妊治療や生殖補助医療に関する高度な専門知識と技術を持つ「日本生殖医学会認定生殖医療専門医」が常勤で在籍しているクリニック・病院の中から、治療の目的別に優れた病院・クリニック3院をご紹介します(2025年3月調査時点)。
2001年からの不妊治療による累計妊娠数は3万人以上(2025年4月調査時点)※1。チーム医療による総合力で、35歳未満の方の体外受精(融解胚移植)による妊娠率は53.4%※2(2024年度実績)と全国平均の48.6%※3よりも高い実績です。
不妊治療に取り組む患者の妊娠しやすい身体作りをサポートするため、専門薬剤師(ウィメンズ漢方)によるオンライン漢方相談を実施。医師によるタイミング療法の指導などと合わせることで、できるだけ自然に近い治療で子どもを授かることができるよう尽力しています。
男性不妊に特化した日本生殖医学会認定生殖医療専門医が在籍する泌尿器科クリニック。男性不妊治療である精索静脈瘤に対する顕微鏡下手術、無精子症に対する顕微鏡下精巣精子回収術(micro-TESE)などの日帰り手術も可能で、忙しい方でもスケジュールの調整がしやすくなっています。
※1参照元:足立病院「数字でわかる足立病院」https://www.adachi-hospital.com/numbers/
※2参照元:足立病院「体外受精(凍結融解胚移植)による35歳未満の妊娠率(2024年度実績)」https://www.adachi-hospital.com/infertility/achievements/
※3参照元:日本産婦人科学会「ART臨床実施成績データ2022(PDF)」https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf