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現在通っている不妊治療クリニックから、京都にある別のクリニックや大学病院・総合病院へ移りたいと考えたとき、「紹介状は必要なのか」「今の先生にどう伝えればよいのか」と迷う方もいるでしょう。
不妊治療の転院では、紹介状がなくても初診を予約できる医療機関がある一方で、大学病院・総合病院や一部の専門外来では、紹介状や事前の予約手続きが必要になることがあります。
また、紹介状だけでなく、血液検査、子宮卵管造影検査、精液検査、採卵、培養、胚移植などの記録をそろえておくと、転院先がこれまでの治療経過を把握しやすくなります。
ただし、紹介状を持参しても、転院先の判断によって検査を受け直したり、新たに治療計画を立てたりする場合があります。凍結胚や凍結精子を移す場合には、紹介状とは別の手続きも必要です。
このページでは、京都で他院から紹介状を持って不妊治療を受けるときの流れと、転院前に準備しておきたい書類や確認事項を解説します。
一般の不妊治療クリニックでは、紹介状がなくても初診を予約できることがあります。
ただし、すでに別の医療機関で検査や治療を受けている場合は、紹介状や治療記録があると、転院先の医師へこれまでの経過を伝えやすくなります。
紹介状なしで受診する場合でも、次のような資料があれば持参しましょう。
紹介状が必要かどうかは医療機関ごとに異なるため、初診を予約する前に転院先へ確認してください。
大学病院や総合病院では、地域の医療機関からの紹介を前提として初診を受け付けている診療科があります。
また、患者本人が直接予約するのではなく、現在通っている医療機関から地域医療連携室などを通じて予約する場合もあります。
京都の大学病院・総合病院を受診したい場合は、次の点を確認しましょう。
「産婦人科がある」というだけで、不妊検査、体外受精、手術、妊孕性温存など、希望する診療にすべて対応しているとは限りません。受診目的と診療範囲もあわせて確認してください。
次のような場合は、現在の医療機関から専門施設への紹介が必要になることがあります。
紹介状が必要か分からない場合は、転院候補となる医療機関へ問い合わせ、受診目的を伝えて確認しましょう。
紹介状を依頼する前に、まず転院先の受診条件を確認します。
確認したい主な項目は次のとおりです。
転院先を決めずに紹介状を依頼すると、宛名や受診目的を記載できない場合があります。できるだけ転院候補を決めてから現在の医療機関へ相談しましょう。
転院先の受診条件を確認したら、現在の医師へ転院や紹介受診を希望していることを伝えます。
転院理由としては、次のような内容が考えられます。
現在の医療機関や医師を批判する必要はありません。今後受けたい診療や、通院・生活上の事情を簡潔に伝えましょう。
紹介状を依頼するときは、紹介状以外にどの資料を受け取れるかも確認します。
転院先から指定がある場合は、必要な資料の一覧を現在の医療機関へ伝えましょう。
紹介状に概要が記載されていても、詳細な画像や培養記録は別の資料として必要になることがあります。
紹介状の準備と並行して、転院先の初診を予約します。
予約時には、次の内容を伝えておくと手続きが進みやすくなります。
紹介状が完成してからでなければ予約できない医療機関もあれば、紹介状の準備中でも予約できる医療機関もあります。予約手順を事前に確認してください。
転院先の初診では、紹介状と過去の検査・治療記録をもとに、現在の状態と今後の治療方針を相談します。
主に次の点を確認しましょう。
転院や紹介状について、どのように切り出せばよいか迷う場合は、今後希望する診療や生活上の事情を中心に伝えましょう。
たとえば、次のような伝え方があります。
転院は、現在の医師や治療を否定することではありません。今後の希望を伝え、必要な診療情報を引き継いでもらうための手続きです。
診察中に切り出しにくい場合は、受付や看護師へ先に相談し、紹介状の依頼方法を確認することもできます。
相談時には、次の内容を伝えましょう。
紹介状と検査結果のコピーが別扱いになることもあるため、「紹介状だけでなく、これまでの検査・治療記録も希望している」と伝えてください。
事情によって紹介状を準備できない場合は、転院先へ紹介状なしで受診できるか確認します。
そのうえで、現在の医療機関へ次の資料を依頼できるか相談しましょう。
大学病院・総合病院の場合は、紹介状なしでは希望する外来を予約できないこともあります。初診窓口や地域医療連携室へ確認してください。
紹介状には、転院先の医師が現在までの経過を把握するための情報が記載されます。
| 項目 | 主な内容 |
|---|---|
| 受診目的 | 転院、精密検査、手術、専門医への相談など |
| 不妊治療歴 | タイミング法、人工授精、体外受精、顕微授精など |
| 検査結果 | ホルモン、AMH、卵管、精液検査など |
| 治療内容 | 使用薬、卵巣刺激法、採卵、培養、胚移植の内容 |
| 妊娠歴 | 妊娠、出産、流産、異所性妊娠など |
| 既往歴 | 持病、手術歴、アレルギーなど |
| 現在の状態 | 治療周期、服薬、凍結胚・精子の有無など |
| 紹介理由 | 高度治療、専門外来、手術、転居など |
ただし、紹介状には治療経過の概要のみが記載され、詳細な検査数値や培養記録、画像データが含まれない場合があります。
転院先から指定された資料がある場合は、紹介状とは別に用意してもらいましょう。
| 準備するもの | チェック |
|---|---|
| 紹介状・診療情報提供書 | |
| 健康保険証・マイナンバーカード | |
| お薬手帳 | |
| 血液検査結果 | |
| AMH・ホルモン検査結果 | |
| 感染症検査結果 | |
| 子宮卵管造影検査の結果 | |
| 超音波・MRIなどの画像 | |
| 精液検査結果 | |
| 採卵・培養・胚移植記録 | |
| 手術記録 | |
| 妊娠・出産・流産歴の記録 | |
| 凍結胚・凍結精子の保存情報 | |
| 月経周期の記録 | |
| 転院先で質問したい内容 |
すべての資料が必要になるとは限りません。転院先へ必要なものを確認し、準備できる資料をそろえましょう。
転院先が過去の検査結果を有効と判断した場合は、一部の検査を受け直さずに済むことがあります。
利用されやすいのは、次のような条件を満たす検査結果です。
ただし、検査結果を利用できるかどうかは、転院先の医師が判断します。
紹介状を持参しても、次のような理由で再検査が必要になる場合があります。
紹介状があれば、過去に受けた検査をすべて省略できるとは限りません。
再検査を提案された場合は、次の点を確認しましょう。
転院を決めても、現在使用している薬や注射を自己判断で中止しないでください。
不妊治療では、次のような薬が使用されることがあります。
服薬や注射をどうするかは、現在の医師と転院先の医師へ確認しましょう。
採卵や胚移植の周期途中では、転院先が治療を途中から引き継げない場合があります。
転院を決める前に、次の点を確認してください。
一般的には、現在の治療周期を終えてから転院したほうが手続きを整理しやすいことがありますが、年齢や治療内容によって判断は異なります。医師へ相談して決めましょう。
胚移植後は、妊娠判定、ホルモン補充、胎嚢確認、心拍確認などの診療が続きます。
この時期に転院する場合は、次の点を明確にしておきましょう。
受診先が決まらないまま自己判断で通院を中断しないようにしてください。
生殖補助医療を保険診療で受ける場合は、医師が患者の状態や希望を確認し、治療計画を立てます。
転院した場合、紹介元で立てた治療計画が、そのまま転院先へ自動的に引き継がれるとは限りません。
転院先では、次のような情報を確認したうえで、新たに治療計画を立てる場合があります。
保険適用の回数や条件に関係するため、これまでに行った採卵・胚移植の記録を正確に伝えましょう。
必要な書類や確認方法は医療機関によって異なります。予約時または初診時に、過去の治療歴をどのような資料で示せばよいか確認してください。
現在のクリニックで保存している凍結胚や凍結精子は、紹介状を受け取っただけでは転院先へ移りません。
凍結胚・凍結精子の移送には、紹介元と転院先の双方で手続きが必要です。
凍結胚や凍結精子の移送は、必ず行えるとは限りません。
次のような事情により、受け入れが難しい場合があります。
移送できることを確認する前に、現在の保存契約を終了したり、廃棄手続きをしたりしないでください。
紹介元へ移送を依頼する前に、転院先へ次の点を確認します。
不妊治療専門クリニックだけでなく、大学病院や総合病院が受診先の候補になることもあります。
ただし、大学病院・総合病院ごとに、対応している診療や受け入れ条件は異なります。
| 確認項目 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 紹介状 | 必須か、紹介状なしでも受診できるか |
| 予約方法 | 本人予約か、医療機関を通した予約か |
| 予約窓口 | 診療科、初診窓口、地域医療連携室のどこへ連絡するか |
| 初診費用 | 紹介状がない場合に追加費用が発生するか |
| 受診条件 | 対象疾患、治療歴、年齢などの条件があるか |
| 持参物 | 画像、検査結果、治療記録など何が必要か |
| 初診までの期間 | 予約から受診までどの程度かかるか |
| 診療範囲 | 検査・手術・不妊治療のどこまで行っているか |
大学病院は複数診療科との連携や専門的な検査・手術に対応しやすい一方、一般の不妊治療専門クリニックとは診療の役割が異なることがあります。
「大学病院だから幅広い不妊治療を受けられる」と考えず、自分が希望する診療に対応しているかを確認しましょう。
紹介状や診療情報提供書の作成には、費用がかかることがあります。
また、次のような資料には、紹介状とは別の費用が発生する場合があります。
費用や支払い方法は医療機関によって異なるため、依頼時に確認してください。
紹介状は、依頼した当日に受け取れるとは限りません。
医師による診察や内容確認が必要となるほか、詳細な画像や治療記録の準備には、さらに時間がかかる場合があります。
転院先の予約日が決まっている場合は、次の点を伝えて早めに依頼しましょう。
紹介状や記録の受け取り方法には、次のようなものがあります。
本人が開封せず転院先へ持参する形式の場合もあるため、受け取り時の注意事項も確認してください。
転院先では、初診、再検査、新たな治療計画の作成などが必要になることがあります。
紹介状は治療経過を伝えるための資料であり、直ちに治療を開始できることを保証するものではありません。
検査結果の時期、内容、転院先の治療基準によっては、同じ検査を受け直す場合があります。
凍結胚・凍結精子の移送には、紹介状とは別の申請や同意、双方の医療機関による確認が必要です。
採卵・胚移植周期の途中では、転院先が治療を途中から引き継げない場合があります。転院時期を現在の医師と相談しましょう。
大学病院・総合病院にも、それぞれ診療範囲や受け入れ条件があります。希望する治療に対応しているかを受診前に確認してください。
医療機関によって異なります。
一般の不妊治療クリニックでは紹介状なしで初診を予約できる場合があります。一方、大学病院・総合病院や一部の専門外来では、紹介状が必要となることがあります。
今後希望する診療や、通院・生活上の事情を簡潔に伝えればよいでしょう。
現在の医療機関への不満を細かく説明したり、医師を批判したりする必要はありません。
転院や別の医師への相談は、患者が検討できる選択肢です。
「希望する治療へ進みたい」「通院の負担を減らしたい」など、受診目的を伝えて依頼しましょう。診察時に言い出しにくい場合は、受付や看護師へ相談する方法もあります。
紹介状の取り扱いは医療機関によって異なります。また、紹介状を受け取ってから時間が経つと、病状や治療状況が変わることがあります。
紹介状を受け取ったら、転院先へ受診時期を確認し、できるだけ早めに予約しましょう。
紹介状なしで受診できるクリニックでは、過去の検査結果が診療の参考になる場合があります。
ただし、紹介状が受診条件となっている大学病院・専門外来では、検査結果だけでは予約できない可能性があります。
検査の実施時期、項目、治療開始条件などによっては、再検査が必要になる場合があります。
再検査を提案された場合は、必要な理由や費用について確認しましょう。
紹介元と転院先の双方が移送・受け入れに対応していれば、移せる可能性があります。
凍結方法、保存記録、感染症検査、移送方法などの確認が必要です。まずは転院先へ受け入れ可能か問い合わせてください。
受診前に転院を見送ることは可能です。
ただし、現在の治療を中断している場合や薬を使用している場合は、紹介元へ今後の受診・服薬について確認しましょう。
京都で不妊治療クリニックの転院や大学病院への紹介受診を考える場合は、まず転院先へ紹介状の要否と受診条件を確認します。
基本的な流れは次のとおりです。
紹介状があると、これまでの検査や治療経過を転院先へ伝えやすくなります。ただし、検査や治療計画、保存している胚・精子が、そのまま自動的に引き継がれるわけではありません。
紹介状、検査結果、治療記録、服薬情報をそろえ、現在の医療機関と転院先の双方へ確認しながら進めることが大切です。
不妊治療や生殖補助医療に関する高度な専門知識と技術を持つ「日本生殖医学会認定生殖医療専門医」が常勤で在籍しているクリニック・病院の中から、治療の目的別に優れた病院・クリニック3院をご紹介します(2025年3月調査時点)。
2001年からの不妊治療による累計妊娠数は3万人以上(2025年4月調査時点)※1。チーム医療による総合力で、35歳未満の方の体外受精(融解胚移植)による妊娠率は53.4%※2(2024年度実績)と全国平均の48.6%※3よりも高い実績です。
不妊治療に取り組む患者の妊娠しやすい身体作りをサポートするため、専門薬剤師(ウィメンズ漢方)によるオンライン漢方相談を実施。医師によるタイミング療法の指導などと合わせることで、できるだけ自然に近い治療で子どもを授かることができるよう尽力しています。
男性不妊に特化した日本生殖医学会認定生殖医療専門医が在籍する泌尿器科クリニック。男性不妊治療である精索静脈瘤に対する顕微鏡下手術、無精子症に対する顕微鏡下精巣精子回収術(micro-TESE)などの日帰り手術も可能で、忙しい方でもスケジュールの調整がしやすくなっています。
※1参照元:足立病院「数字でわかる足立病院」https://www.adachi-hospital.com/numbers/
※2参照元:足立病院「体外受精(凍結融解胚移植)による35歳未満の妊娠率(2024年度実績)」https://www.adachi-hospital.com/infertility/achievements/
※3参照元:日本産婦人科学会「ART臨床実施成績データ2022(PDF)」https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf