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京都には、不妊検査やタイミング法を中心に行う婦人科から、人工授精、体外受精、顕微授精まで対応する生殖医療専門クリニック、持病のある方にも対応する大学病院・総合病院まで、さまざまな医療機関があります。
選択肢が多い一方で、「有名なクリニックを選べばよいのか」「妊娠率が高いところがよいのか」「通いやすさを優先してよいのか」と迷う方もいるでしょう。
不妊治療では、対応している治療方法だけでなく、医師やスタッフの体制、費用、診療時間、通院回数、男性側の検査、説明の受けやすさなども、治療を継続できるかどうかに関わります。
すべての人にとって最もよいクリニックがあるわけではありません。大切なのは、自分たちが重視する条件を整理し、同じ基準で複数のクリニックを比較することです。
このページでは、京都で不妊治療クリニックを比較するときに確認したい項目を、チェックリスト形式で紹介します。
クリニックを比較する前に、自分たちが何を重視するのかを整理しておきましょう。
すべての条件を満たす医療機関を探そうとすると、候補を絞れなくなることがあります。まずは、希望する条件を次の3段階に分けます。
絶対に外せない条件は、満たしていなければ候補から外す基準です。
たとえば、次のような条件が考えられます。
まずは3つ程度に絞り、候補院が条件を満たしているかを確認しましょう。
不妊治療では、女性と男性で重視する項目が異なることがあります。
たとえば、女性側は「医師へ質問しやすいこと」や「採卵・移植まで同じ施設で受けられること」を重視し、男性側は「精液検査を土曜に受けられること」や「通院回数が少ないこと」を重視するかもしれません。
お互いの希望を最初から一致させる必要はありません。それぞれが重視する条件を書き出し、次の項目について話し合いましょう。
候補となるクリニックを2~3院に絞ったら、次の表を使って同じ基準で比較してみましょう。
各項目には、以下の記号を記入します。
| 比較項目 | クリニックA | クリニックB | クリニックC |
|---|---|---|---|
| 希望する治療への対応 | |||
| 生殖医療専門医の在籍 | |||
| 男性不妊への対応 | |||
| 治療実績の公表 | |||
| 保険・自費の費用 | |||
| 平日夜間・土曜診療 | |||
| 自宅・職場からの通院時間 | |||
| WEB予約・予約変更 | |||
| 担当医制・複数医師制 | |||
| 説明・相談体制 | |||
| パートナーの同伴 | |||
| 初診を受けた印象 |
◎の数が最も多いクリニックを選べばよいとは限りません。まずは、絶対に外せない条件に「×」が付いていないかを確認しましょう。
不妊治療クリニックによって、対応している検査・治療は異なります。
まずは、現在相談したい内容に対応しているかを確認しましょう。
公式サイトに治療名が掲載されていても、年齢や検査結果によって適応が異なることがあります。自分が対象になるかは、初診時に医師へ確認してください。
現在はタイミング法や人工授精を希望していても、治療経過によって体外受精・顕微授精へ進む可能性があります。
将来のステップアップまで同じ施設で受けたい場合は、次の点を確認しましょう。
一般不妊治療と体外受精を別の施設で受けることに問題があるわけではありません。ただし、転院時には検査の重複や治療記録の受け渡しが必要になることがあります。
検査で原因が分かっている場合は、その原因に対応する診療体制があるかも確認します。
手術や複数診療科の連携が必要な場合は、大学病院・総合病院や、連携先を持つクリニックが候補になることもあります。
医師の専門資格や経歴は、専門的な診療体制を確認するための客観的な情報のひとつです。
公式サイトなどで、次の項目を確認します。
専門医資格があるから必ず妊娠できる、治療結果がよくなるという意味ではありません。対応できる相談や診療体制を確認する材料として見ましょう。
不妊治療クリニックには、一人の医師が継続して診療する担当医制と、複数の医師が患者情報を共有して診療する体制があります。
| 診療体制 | 特徴 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 担当医制 | 同じ医師に継続して経過を見てもらいやすい | 担当医の診療日に通えるか |
| 複数医師制 | 通院日を調整しやすく、急な受診に対応しやすい場合がある | 医師間で治療方針が共有されるか |
どちらが優れているというものではありません。同じ医師に相談したいのか、通院日の選択肢を広くしたいのかで選びましょう。
体外受精や顕微授精を検討する場合は、医師だけでなく、胚培養士や看護師などの体制も確認します。
スタッフの人数だけで診療の質を判断することはできません。どのような場面で、誰へ相談できるかを確認することが大切です。
クリニックの公式サイトには、妊娠率や治療件数が掲載されていることがあります。
数字を見るときは、何を分母・分子として計算しているのかを確認しましょう。
同じ「妊娠率」という言葉でも、集計方法が違えば数字は変わります。異なる基準で計算された数値を、そのまま横並びに比較しないようにしましょう。
全患者の平均だけでは、自分に近い条件での治療結果は分かりません。
可能であれば、次の条件別に公表されているかを確認します。
公表データは、個人の妊娠可能性を保証するものではありません。自分の場合の見通しは、検査結果を踏まえて医師へ相談してください。
治療実績が公式サイトに掲載されていないからといって、医療の質が低いとは判断できません。
初診時には、次のような質問をしてみましょう。
治療開始前には、さまざまな検査が必要になります。どの検査が保険診療で、どの検査が自費診療になる可能性があるかを確認しましょう。
現在予定している治療だけでなく、ステップアップした場合の費用も確認しておくと、今後の計画を立てやすくなります。
料金表に掲載された基本料金だけでは、治療全体の費用を把握できないことがあります。
次のような費用が追加される可能性も確認しましょう。
費用の金額だけでなく、説明が分かりやすいかも重要です。
不妊治療の費用は、使用する薬や採卵数、治療経過などによって変わります。「最安料金」だけで判断せず、自分が受ける可能性のある治療全体で確認しましょう。
不妊治療では、月経周期や卵胞の発育に合わせて、急に受診日が決まることがあります。
自宅からの距離だけでなく、職場からの通いやすさも確認しましょう。
診察時間だけでなく、採卵や胚移植などの処置を行う曜日も確認します。
土曜に診療していても、採血・診察のみで、採卵や胚移植は平日だけという場合があります。受ける可能性のある治療について確認してください。
予約の変更方法や待ち時間も、通院負担に関わります。
「月に何回通院するか」という平均だけではなく、どのようなタイミングで来院が必要になるかを確認しましょう。
不妊治療には、複数の検査や治療の選択肢があります。
医師から方針を提示してもらうだけでなく、自分たちの希望や生活状況について相談できるかを確認しましょう。
診察時間だけでは、疑問をすべて質問できないこともあります。
医師の説明方法にもさまざまなタイプがあります。
どの方法が優れているということではありません。自分が納得しやすく、質問しやすい説明方法かを初診時に確認しましょう。
男性不妊は珍しいものではなく、不妊検査では男女双方を調べることが大切です。
精液検査については、次の項目を確認しましょう。
精液検査で異常を指摘された場合に、さらに詳しい検査や治療へ進めるかを確認します。
男性側が診察や説明へ参加できる体制も確認します。
比較的年齢が若い場合でも、不妊原因や卵巣機能によって治療方針は異なります。
年齢が上がると妊娠率や流産率が変化するため、検査と治療の進め方を早めに相談することがあります。
40代の不妊治療では、年齢だけでなく、AMH、採卵数、胚の発育、妊娠歴などを踏まえた治療計画が必要です。
年齢だけで、特定の治療を受けるべき、治療をやめるべきと判断することはできません。検査結果や希望を踏まえて医師と相談しましょう。
二人目の不妊治療では、子どもを連れて通院できるかも重要な条件になります。
| 確認項目 | チェック |
|---|---|
| 初診予約が必要か | |
| 紹介状が必要か | |
| 初診時に夫婦で受診する必要があるか | |
| 月経周期のどの時期に受診するか | |
| 過去の検査結果を持参するか | |
| 基礎体温表が必要か | |
| お薬手帳を持参するか | |
| 初診費用の目安 | |
| 初診の所要時間 | |
| 精液検査を同日に受けられるか | |
| 子ども連れで受診できるか | |
| キャンセル・予約変更の方法 |
医療機関によって必要なものは異なります。予約時に持参物を確認してください。
最初に決めた「絶対に外せない条件」を満たしていないクリニックを候補から外します。
たとえば、次のような場合です。
候補院の公式サイトを確認し、比較表へ記入します。
公式サイトでは分かりにくい、待ち時間、予約のしやすさ、院内の雰囲気、説明の進め方などを口コミで確認します。
ただし、口コミは個人の体験や感想です。評価点や一件の投稿だけで、医療の質を判断しないようにしましょう。
公式情報と口コミで候補を絞ったら、初診や説明会で実際の診療体制を確認します。
最後は単純な点数ではなく、夫婦・パートナーで次の点を確認します。
妊娠率は、年齢、治療方法、分母、患者背景などによって異なります。数字の高さだけでは単純に比較できません。
口コミは、待ち時間や院内の雰囲気などを知る参考にはなりますが、医療の質や自分の妊娠可能性を直接示すものではありません。
通いやすさは重要ですが、希望する治療に対応しているか、将来のステップアップが可能かも確認しましょう。
料金表の金額だけでなく、何が含まれているのか、追加費用が発生する可能性があるかを確認します。
知名度や患者数の多さと、自分との相性は別の問題です。説明方法や通院条件も含めて比較しましょう。
初診を受けた後でも、説明や治療方針に納得できなければ、別の医療機関へ相談できます。
ただし、薬を使用している途中や治療周期中に転院する場合は、治療への影響を確認し、紹介状や検査結果を準備しましょう。
年齢、検査結果、治療歴、希望によって異なります。
今後ステップアップした場合も同じ施設で治療したい方は、体外受精まで対応するクリニックを選ぶと転院の負担を減らせる可能性があります。
一方、まずは一般的な検査やタイミング法から始めたい場合は、地域の婦人科も選択肢になります。
専門的な不妊治療を相談する際の判断材料になりますが、専門医資格だけで自分との相性や治療結果は決まりません。
対応治療、医師・スタッフの体制、説明方法、費用、通いやすさもあわせて確認しましょう。
妊娠率は、年齢、治療方法、患者背景、集計方法などによって異なります。
全患者の平均値だけではなく、どのような条件で計算された数字なのかを確認し、自分の場合の見通しは医師へ相談してください。
複数の医療機関で説明を聞き、比較することは可能です。
ただし、同時に複数のクリニックで検査や治療を進めると、同じ検査や薬が重複する可能性があります。治療を開始する際は、一つの医療機関へ情報をまとめましょう。
口コミは個人の体験です。実際に自分が受けた説明や院内の印象を優先して判断しましょう。
気になる点があれば、その場で質問し、納得できる回答を得られるかを確認してください。
転院は可能です。
検査結果、治療記録、紹介状、凍結胚・精子の取り扱い、薬の使用状況などを確認したうえで、転院先へ相談しましょう。
それぞれが重視する条件を書き出し、絶対条件と希望条件に分けてみましょう。
費用、通院、治療方針について、クリニックの説明を夫婦で一緒に聞く方法もあります。
京都で不妊治療クリニックを選ぶときは、一つの条件だけで判断せず、複数の項目を同じ基準で比較することが大切です。
確認したい主な項目は、次のとおりです。
比較項目の多くを満たしているクリニックが、必ずしも自分たちに最適とは限りません。
自分たちの絶対条件を満たし、治療方針や費用に納得したうえで、無理なく通い続けられるクリニックを選びましょう。
不妊治療や生殖補助医療に関する高度な専門知識と技術を持つ「日本生殖医学会認定生殖医療専門医」が常勤で在籍しているクリニック・病院の中から、治療の目的別に優れた病院・クリニック3院をご紹介します(2025年3月調査時点)。
2001年からの不妊治療による累計妊娠数は3万人以上(2025年4月調査時点)※1。チーム医療による総合力で、35歳未満の方の体外受精(融解胚移植)による妊娠率は53.4%※2(2024年度実績)と全国平均の48.6%※3よりも高い実績です。
不妊治療に取り組む患者の妊娠しやすい身体作りをサポートするため、専門薬剤師(ウィメンズ漢方)によるオンライン漢方相談を実施。医師によるタイミング療法の指導などと合わせることで、できるだけ自然に近い治療で子どもを授かることができるよう尽力しています。
男性不妊に特化した日本生殖医学会認定生殖医療専門医が在籍する泌尿器科クリニック。男性不妊治療である精索静脈瘤に対する顕微鏡下手術、無精子症に対する顕微鏡下精巣精子回収術(micro-TESE)などの日帰り手術も可能で、忙しい方でもスケジュールの調整がしやすくなっています。
※1参照元:足立病院「数字でわかる足立病院」https://www.adachi-hospital.com/numbers/
※2参照元:足立病院「体外受精(凍結融解胚移植)による35歳未満の妊娠率(2024年度実績)」https://www.adachi-hospital.com/infertility/achievements/
※3参照元:日本産婦人科学会「ART臨床実施成績データ2022(PDF)」https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf