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何回も体外受精をしても妊娠につながらない「着床不全」。良好な胚を移植しているのに結果が出ない場合、子宮側・胚側・免疫・子宮内環境など、さまざまな原因が考えられます。このページでは、着床不全とはどのような状態かを整理したうえで、京都で着床不全の検査・治療に対応しているクリニックと、相談前に知っておきたいポイントを紹介します。
着床不全とは、良好な胚(受精卵)を何度も移植しても妊娠成立をしない状態を指します。明確な定義は施設によって異なりますが、一般的には「2〜3回以上良好胚を移植したが妊娠しない」際に、着床不全の可能性として検査を検討するケースが多いです。
体外受精で採卵・受精・培養がうまくいっても、妊娠するには子宮内膜に胚が着床しなければなりません。着床がうまくいかない原因は、大きく以下の4つに分類されます。
胚の染色体異常は、着床しない・着床しても流産してしまう主な原因のひとつです。年齢が上がるほど染色体異常の割合が高まるため、40代では着床不全のリスクも相対的に上昇します。着床前染色体検査(PGT-A)によって、移植前に染色体数の正常な胚を選ぶことが可能です(自費・施設によって対応状況が異なります)。
子宮筋腫・子宮腔内癒着・子宮奇形・子宮内膜ポリープなど、子宮の形態的な異常が着床を妨げることがあります。子宮鏡検査や超音波検査で確認でき、状態によっては手術的な対応が検討されます。
子宮内膜の受容能(着床しやすいタイミング)がずれていたり、子宮内の細菌叢(フローラ)のバランスが乱れていたりすることが着床不全に関係する場合があります。ERA(子宮内膜受容能検査)、EMMA・ALICE(子宮内細菌叢検査)などの先進医療でこれらの調査が可能です。
抗リン脂質抗体症候群など、免疫や血液凝固に関わる問題が着床不全・不育症の原因になることがあります。採血検査で調べられるものも多く、原因に応じてヘパリン療法などの治療が行われます。
着床不全の原因は多岐にわたるため、クリニックを選ぶ際は「どこまで調べてもらえるか」「どのような検査・治療に対応しているか」を確認することが大切です。以下のチェックリストを参考にしてください。
| 確認項目 | 確認したいポイント |
|---|---|
| 先進医療への対応 | ERA・EMMA・ALICE・ERPeakなど子宮内環境の検査ができるか |
| PGT-Aへの対応 | 着床前染色体検査の実施、または連携施設への紹介があるか |
| 子宮内精査 | 子宮鏡検査・内膜スクラッチ(子宮内膜擦過術)に対応しているか |
| 免疫・血栓検査 | 抗リン脂質抗体検査など、免疫系の原因を調べられるか |
| 専門医の在籍 | 着床不全・反復着床不全に詳しい生殖医療専門医がいるか |
| 培養士・看護師への相談体制 | 移植前後の不安や疑問を気軽に相談できる体制があるか |
着床不全は「何度移植しても結果が出ない」という精神的なつらさを伴うことも多いです。検査・治療の対応力だけでなく、相談しやすい体制や心理的サポートの有無も、クリニック選びの大切な視点です。
以下は、公式サイトの情報をもとに(2026年6月調査時点)、京都市内で着床不全に関連する検査・治療に対応しているクリニックを紹介します。対応状況は変更になる場合があるため、受診前に各クリニックの公式サイトや電話で最新情報をご確認ください。
先進医療として、ERA(子宮内膜受容能検査)・EMMA・ALICE(子宮内細菌叢検査)・ERPeak・子宮内膜スクラッチ・SEET法・タイムラプス培養など多数に対応しています。体外受精・顕微授精から先進医療まで一貫して相談できるため、着床不全の原因を段階的に調べたい方に向いています。
臨床心理士によるカウンセリングにも対応しており、繰り返す移植失敗への精神的なサポートも受けられる点が特徴です。
| 基本情報 | |
|---|---|
| クリニック名 | 医療法人財団今井会 足立病院 生殖医療センター |
| 所在地 | 京都府京都市中京区東洞院通り二条下ル |
| アクセス | 京都市営地下鉄「烏丸御池駅(烏丸線・東西線)」1番出口から徒歩2分 |
| 電話番号 | 075-253-1382 |
| 公式HP | https://www.adachi-hospital.com/infertility/ |
| 診療時間 | 月・火・木・金 9:00〜13:00、14:00〜17:00、17:00〜19:30/水・土 9:00〜13:00、14:00〜17:00 |
| 休診日 | 日曜(祝日の外来は要予約) |
| 予約 | WEB予約対応 |
ERA法・EMMA法・ALICE法・子宮内膜擦過術(Scratch法)・子宮内膜刺激胚移植法(SEET法)・二段階移植法・選別精子による顕微授精(PICSI)などに対応しています。女性医師2名を中心とした診療体制で、それぞれの患者の状態に合わせた治療方針の提案に努めています。
院長自身が不妊治療で出産を経験しており、患者の目線に立った丁寧な説明を重視しています。「着床しない理由をきちんと調べて、納得しながら進めたい」という方に向いているクリニックです。
| 基本情報 | |
|---|---|
| クリニック名 | 田村秀子婦人科医院 |
| 所在地 | 京都府京都市中京区御池高倉東入ル 御所八幡町229 |
| アクセス | 地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池駅」1番出口から徒歩3分 |
| 電話番号 | 075-213-0523 |
| 公式HP | https://tamura-hideko.com/ |
| 診療時間 | 月〜金 9:30〜12:00、13:00〜15:00、17:00〜19:00/土 9:30〜12:00 |
| 休診日 | 日曜・祝日 |
不妊治療を専門とするクリニックで、体外受精・顕微授精などの対応が可能です。着床不全の検査・対応については、受診時に直接ご確認いただくことをおすすめします。
河原町駅から徒歩1分と、仕事帰りや移動の合間に通いやすい立地です。
| 基本情報 | |
|---|---|
| クリニック名 | 京都IVFクリニック |
| 所在地 | 京都府京都市下京区寺町通四条下ル貞安前之町613 火除天満宮東風館ビル4F・5F |
| アクセス | 阪急京都線「河原町駅」より徒歩1分 |
| 電話番号 | 075-585-5987 |
| 公式HP | https://ivf-kyoto.com/ |
| 診療時間 | 月・水・木 9:00〜12:00、16:30〜19:00/金・土 9:00〜12:00 |
| 休診日 | 火曜・日曜・祝日 |
体外受精・顕微授精などの生殖補助医療(ART)に対応しており、年齢や身体の状態に応じた個別性の高い治療方針を重視しているクリニックです。着床不全に関する検査・対応については、受診時に直接ご確認ください。
JR・地下鉄・京阪「山科駅」に直結しており、アクセスのよさも魅力です。
| 基本情報 | |
|---|---|
| クリニック名 | IDAクリニック |
| 所在地 | 京都府京都市山科区安朱南屋敷町35 ラクトD山科6F |
| アクセス | JR・地下鉄・京阪「山科駅」直結 |
| 電話番号 | 075-583-6515 |
| 公式HP | http://www.ida-clinic.com/ |
| 診療時間 | 月・火・水・金 9:00〜13:00、17:00〜20:00/木・土 9:00〜13:00 |
| 休診日 | 日曜・祝日 |
不妊治療・卵子凍結・婦人科診療を行うクリニックで、生殖医療を中心に女性のライフプランに寄り添った医療を提供しています。着床不全の検査・対応については、受診時に直接ご確認ください。
京都駅から徒歩約3分と通院しやすく、仕事と治療を両立したい方にも選びやすい立地です。
| 基本情報 | |
|---|---|
| クリニック名 | 医療法人社団日生会 ごうどクリニック 京都駅前院 |
| 所在地 | 京都府京都市下京区東塩小路町735-1 京阪京都ビル3F |
| アクセス | JR・地下鉄・近鉄「京都駅」より徒歩約3分 |
| 電話番号 | 0120-223-664 |
| 公式HP | https://gourdclinic.jp/ |
| 診療時間 | 月・火・木・金・土 9:00〜13:30、15:30〜20:00 |
| 休診日 | 水曜・日曜・祝日 |
「何回失敗したら着床不全として調べるべきか」という明確な基準は施設によって異なります。一般的には2〜3回以上良好胚を移植しても妊娠に至らないときに着床不全の精査を検討するケースが多いですが、年齢や治療歴によってはより早い段階で相談するケースもあります。「何度移植しても結果が出ない」と感じたら、早めに担当医に相談してみましょう。
ERA・EMMA・ALICEなどの検査は「先進医療」に位置づけられており、保険診療との併用が認められているものもありますが、費用は全額自己負担となります。一方、保険適用の体外受精との組み合わせ方によってルールが異なる場合があるため、受診前にクリニックへ確認しておくことが大切です。
着床不全の原因は女性側だけとは限りません。精子DNA断片化率が高い場合も受精卵の質に影響を与えることがわかっています。女性側の着床不全の検査と並行して、パートナーの精子の状態も確認しておくと、より原因を絞りやすくなります。
現在通っているクリニックで「これ以上できることがない」と感じた場合や、別の医師の意見を聞きたいと思った場合は、転院やセカンドオピニオンを検討することも一つの選択肢です。着床不全に詳しい医師やより多くの先進医療に対応したクリニックへ相談することで、新たな治療の道が開ける場合もあります。
A. 「着床不全」という言葉をクリニックで告げられたり、自分で調べて思い当たったりした場合、まずは現在通っているクリニックの担当医に「着床不全の精査をしたい」と相談することが出発点です。担当医から検査の提案がない場合でも、「移植を繰り返しても妊娠しないので、原因を調べてほしい」と自分から申し出ることができます。現在のクリニックで対応できない検査がある場合は、専門的な施設への紹介や転院も選択肢になります。
A. 着床不全の検査のうち、子宮鏡検査や基本的な血液検査(免疫・血栓系)は、不妊治療に対応している多くのクリニックで受けられます。一方、ERA・EMMA・ALICEなどの先進医療は、対応していないクリニックも多く、実施できる施設は限られています。また、PGT-A(着床前染色体検査)については、日本産科婦人科学会が認定した施設でのみ実施が認められています。受診前に「どの検査に対応しているか」を各クリニックへ確認することをおすすめします。
A. ERA・EMMA・ALICEはいずれも自費診療(先進医療)となります。費用はクリニックによって異なりますが、ERA単独で5〜10万円程度、EMMA・ALICEとセットで10〜15万円前後となるケースが多いです(2026年時点の目安)。検査ごとに採取・分析が必要なため、複数の検査を組み合わせると費用も積み重なります。受診前に各クリニックへ費用の確認をしておくと安心です。
A. 着床不全に関する検査・治療の保険適用の状況は、検査の種類によって異なります。子宮鏡検査や免疫・血栓系の血液検査は保険適用となるものもありますが、ERA・EMMA・ALICEなどの先進医療は保険外(全額自己負担)です。また、保険適用の体外受精サイクル中に先進医療を組み合わせる場合、組み合わせ方によってルールがあるため、クリニックへ事前に確認することが重要です。医療費控除の対象になるものもあるため、領収書は保管しておくとよいでしょう。
A. 着床不全は「胚を移植しても妊娠が成立しない」状態を指し、不育症(習慣性流産)は「妊娠は成立するが流産を繰り返す」状態を指します。ただし、両者は原因が重なる部分もあり(免疫異常・血栓性素因など)、着床不全の検査が不育症の原因究明に役立つこともあります。「妊娠判定が陽性になったことはあるが、毎回流産してしまう」という場合は、不育症外来への相談も選択肢です。
A. 明確な基準は施設によって異なりますが、一般的には良好胚をの移植を2〜3回繰り返したが妊娠しなかった場合に、着床不全の精査を検討するケースが多いです。ただし、年齢が高い場合や胚の質に問題がない場合、または医師が必要と判断した場合は、より早い段階で検査を勧めることもあります。「何回失敗したら検査してもらえるのか」と気になる場合は、担当医に直接相談してみましょう。
A. 着床不全の治療後の妊娠までの期間は、原因や治療内容、年齢によって大きく異なるため、一概にはいえません。ERAで移植タイミングを調整した場合、次の移植周期からすぐに試せるケースもあります。一方、免疫療法や子宮内の治療が必要な場合は、準備に数ヶ月かかることもあります。また、治療を行っても妊娠に至らないケースもあるため、担当医から現実的な見通しを聞きながら進めることが大切です。
A. クリニックによって異なります。一般的なクリニックや婦人科は、紹介状なしで初診から受診できるところがほとんどです。ただし、大学病院(京都大学医学部附属病院・京都府立医科大学附属病院など)を受診する場合は、他院からの紹介状(診療情報提供書)が必要なケースが多く、紹介状なしの場合は選定療養費(追加負担)が発生することがあります。転院を検討している場合は、現在のクリニックに紹介状の作成を依頼することができます。
着床不全は、原因が胚側・子宮側・子宮内環境・免疫など多岐にわたるため、原因に応じた検査と治療方針が必要です。ERA・EMMA・ALICEなどの先進医療への対応状況、子宮鏡検査や免疫検査の有無、専門医の在籍など、複数の視点からクリニックを比較することが大切です。
「何度移植しても結果が出ない」と感じているなら、まずは着床不全に詳しいクリニックへ相談することを検討してみてください。京都市内には先進医療に対応したクリニックが複数あり、原因を調べる選択肢はあります。
不妊治療や生殖補助医療に関する高度な専門知識と技術を持つ「日本生殖医学会認定生殖医療専門医」が常勤で在籍しているクリニック・病院の中から、治療の目的別に優れた病院・クリニック3院をご紹介します(2025年3月調査時点)。
2001年からの不妊治療による累計妊娠数は3万人以上(2025年4月調査時点)※1。チーム医療による総合力で、35歳未満の方の体外受精(融解胚移植)による妊娠率は53.4%※2(2024年度実績)と全国平均の48.6%※3よりも高い実績です。
不妊治療に取り組む患者の妊娠しやすい身体作りをサポートするため、専門薬剤師(ウィメンズ漢方)によるオンライン漢方相談を実施。医師によるタイミング療法の指導などと合わせることで、できるだけ自然に近い治療で子どもを授かることができるよう尽力しています。
男性不妊に特化した日本生殖医学会認定生殖医療専門医が在籍する泌尿器科クリニック。男性不妊治療である精索静脈瘤に対する顕微鏡下手術、無精子症に対する顕微鏡下精巣精子回収術(micro-TESE)などの日帰り手術も可能で、忙しい方でもスケジュールの調整がしやすくなっています。
※1参照元:足立病院「数字でわかる足立病院」https://www.adachi-hospital.com/numbers/
※2参照元:足立病院「体外受精(凍結融解胚移植)による35歳未満の妊娠率(2024年度実績)」https://www.adachi-hospital.com/infertility/achievements/
※3参照元:日本産婦人科学会「ART臨床実施成績データ2022(PDF)」https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf