年齢別に見る自然妊娠と体外受精の違い

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「できれば自然妊娠したいけれど、このまま待っていていいのかわからない」「体外受精を考えた方がいいのかもしれないけれど、まだ早い気もする」と迷っている方は多いのではないでしょうか。

自然妊娠と体外受精は、どちらが良い・悪いという単純な話ではありません。できるだけ自然な形で妊娠したいという気持ちはとても自然なものですし、体外受精には体外受精の身体的・経済的・心理的な負担があります。一方で、年齢が上がるにつれて妊娠率は変化しやすくなり、「もう少し自然妊娠を目指す」という時間の取り方が、その後の選択肢に影響することもあります。

つまり、自然妊娠と体外受精の違いを考えるときに大切なのは、治療法の説明だけではありません。自分の年齢や不妊期間にとって、どちらが現実的な選択なのかを考えることが重要です。

この記事では、自然妊娠と体外受精の基本的な違いを整理したうえで、年齢別にどう考え方が変わるのか、どのようなときに体外受精を早めに考えた方がよいのかをわかりやすく解説します。

自然妊娠と体外受精の違いとは?まず知っておきたい基本

自然妊娠とは

自然妊娠と体外受精の違いを考えるとき、まずはそれぞれがどのような妊娠へのアプローチなのかを整理しておくことが大切です。同じ「妊娠を目指す方法」でも、どこまで医療が関わるのか、どのような課題に対応しやすいのかは大きく異なります。

自然妊娠とは、排卵、受精、着床までの流れを、体の自然な働きを中心に進めて妊娠を目指すことです。

一般的には、排卵の時期に合わせて性交のタイミングを取ることが基本になります。医療機関で排卵日を確認したり、タイミング法として医師の指導を受けたりする場合でも、受精そのものは体の中で自然に起こるため、自然妊娠に近い位置づけで考えられることが多いです。

自然妊娠の大きな特徴は、身体への直接的な負担が比較的少ないことです。採卵や移植といった処置がないため、医療介入に抵抗がある方にとっては取り組みやすい方法といえるでしょう。

一方で、自然妊娠は、卵管が通っていること、排卵が起きていること、精子が子宮内を進めることなど、妊娠に必要な複数の条件が自然に整っていることが前提になります。そのため、不妊原因によっては限界がある方法でもあります。

体外受精とは

体外受精は、卵子と精子を体の外で受精させ、受精卵を子宮に戻すことで妊娠を目指す治療です。

具体的には、まず排卵誘発を行って卵子を採取し、その卵子と精子を受精させます。その後、受精卵を数日間培養し、移植可能な胚を子宮に戻して妊娠成立を目指します。

体外受精の大きな特徴は、妊娠に至る過程の一部を医療で補える点です。自然妊娠では、排卵、受精、卵管通過などのどこかに問題があると妊娠が難しくなりますが、体外受精ではそうした壁を越えられる場合があります。

そのため、卵管因子、男性不妊、長期の不妊、一般不妊治療で結果が出ないケースなどでは、妊娠の可能性を広げる治療として位置づけられます。

ただし、体外受精は妊娠を保証する治療ではありません。採卵、受精、胚盤胞到達、移植、着床、妊娠継続という各段階があり、それぞれに年齢や体の状態の影響を受けます。つまり、自然妊娠より医療の力を借りる範囲は広いものの、年齢や卵子の質の影響がなくなるわけではありません。

違いは「妊娠までの過程にどこまで医療が介入するか」

自然妊娠と体外受精の違いをひとことで言うなら、妊娠までの過程にどこまで医療が介入するかです。

自然妊娠は、受精や着床までを体の自然な流れに委ねる方法です。一方、体外受精は、受精や培養、移植までを医療的に管理することで、妊娠の可能性を高めていく方法です。

この違いによって、妊娠率、時間効率、通院負担、費用、身体的負担などの考え方が変わってきます。自然妊娠は身体的負担が少ない反面、原因によっては時間がかかることがあります。体外受精は医療介入が大きい反面、妊娠への近道になるケースもあります。

だからこそ、どちらが正しいかではなく、自分の年齢や状況にとってどちらが合っているかを考えることが重要になります。

年齢によって自然妊娠と体外受精の考え方が変わる理由

年齢とともに妊娠率は変化するから

「自然妊娠をもう少し目指すべきか」「体外受精に進むべきか」は、年齢によって考え方が変わりやすいテーマです。それは単に年齢が数字として増えるからではなく、妊娠のしやすさや時間の重みが変わってくるからです。

妊娠率は、年齢とともに少しずつ変化していきます。特に女性では、年齢が上がるにつれて卵子の数と質の両方に影響が出やすくなり、妊娠成立までの時間が長くなることがあります。

20代から30代前半までは、一定期間自然妊娠を目指すことに意味があるケースも多くあります。しかし、30代後半、特に35歳を過ぎるころからは、妊娠率の変化をより意識する必要が出てきます。さらに40代になると、その影響はより大きくなります。

このため、自然妊娠と体外受精のどちらを優先するかは、年齢によって考え方が変わってくるのです。

年齢が上がると「待つこと」の意味が変わるから

自然妊娠を目指すこと自体は、どの年齢でも否定されるものではありません。ただ、年齢が上がると「しばらく様子を見る」「もう少し自然妊娠を目指す」という時間の使い方の意味が変わってきます。

若い年代では、数カ月から一定期間、自然妊娠を目指すことに現実的な意味があります。ところが、高年齢になるほど、その“待つ時間”そのものが妊娠の可能性を下げる要因になりやすくなります。つまり、同じ半年でも、20代と40代では重みが違うのです。

この「待つことの意味の違い」が、年齢によって自然妊娠と体外受精の考え方を変える大きな理由のひとつです。

体外受精でも年齢の影響はなくならないから

一方で、「年齢が高いならすぐ体外受精にすればいい」と単純に言い切れない理由もあります。それは、体外受精をしても年齢の影響が完全になくなるわけではないからです。

体外受精は、受精や移植の段階を医療で補える治療ですが、卵子の年齢そのものを若返らせることはできません。そのため、年齢が高いほど、採卵数、受精後の胚発育、妊娠継続などに影響が出やすいことは変わりません。

つまり、「自然妊娠か体外受精か」は、単に自然にこだわるかどうかではなく、年齢ごとにどちらがより現実的かを考える必要があるテーマなのです。

年齢別に見る自然妊娠と体外受精の違い

20代:自然妊娠を目指しやすい時期

自然妊娠と体外受精の考え方は、年齢によってかなり変わってきます。ここでは、20代、30代前半、30代後半、40代に分けて、それぞれの違いを整理します。

20代は、妊娠率や流産率の面で比較的有利な年代とされています。そのため、原因が特に見つかっていない場合には、自然妊娠を一定期間目指すことに意味がある時期です。

この年代では、体外受精に進まなくても自然妊娠に至る可能性が比較的高いため、すぐに高度生殖医療を考える必要がないケースも多いでしょう。まずは排卵の有無やタイミングを確認しながら、自然妊娠やタイミング法を中心に考えることが現実的な場合があります。

ただし、20代だから必ず自然妊娠でよいとは限りません。AMHが低い、排卵障害がある、卵管因子がある、男性不妊が疑われるなどの場合には、年齢だけを理由に様子を見すぎない方がよいこともあります。つまり、20代では自然妊娠を目指しやすい一方で、原因がある場合は早めに医療を活用する意味もあります。

30代前半:自然妊娠も体外受精も現実的に考えやすい時期

30代前半は、自然妊娠の可能性もまだ十分にありながら、必要に応じて体外受精も現実的な選択肢として考え始める時期です。

この年代では、妊娠率はまだ比較的保たれていることが多いため、不妊期間が短く、検査でも大きな異常が見つかっていない場合には、自然妊娠やタイミング法を一定期間目指す考え方が取りやすいでしょう。

一方で、不妊期間が長い方、ライフプラン上あまり時間をかけたくない方、あるいはすでにタイミング法や人工授精で結果が出ていない方にとっては、体外受精も十分に視野に入る年代です。

つまり、30代前半は、自然妊娠と体外受精のどちらかに一気に振り切るというより、状況に応じて現実的に比較しやすい時期といえます。

30代後半:体外受精の優先度が上がりやすい時期

30代後半になると、自然妊娠をただ長く待ち続けることのリスクが大きくなりやすく、体外受精の優先度が上がりやすくなります。

この時期は、妊娠率の低下だけでなく、流産率の上昇も意識する必要が出てきます。そのため、「できれば自然妊娠で」と思っていても、年齢と時間効率を考えたときに、一般不妊治療を長引かせすぎない方がよいケースが増えてきます。

特に、35歳を過ぎて不妊期間が長い場合や、タイミング法・人工授精で結果が出ていない場合には、体外受精へのステップアップを早めに考えることが、妊娠への近道になることがあります。

この年代では、「自然妊娠か体外受精か」を気持ちだけで決めるのではなく、年齢による変化を踏まえて判断することが大切です。

40代:自然妊娠と体外受精を「時間」で考える時期

40代では、自然妊娠の可能性はゼロではないものの、妊娠率の低下と流産率の上昇をより強く意識する必要があります。そのため、自然妊娠と体外受精を比較するときも、「どちらが自然か」ではなく、「限られた時間の中でどう考えるか」という視点がより重要になります。

自然妊娠を目指し続けることは可能ですが、その時間の重みは20代や30代とは大きく異なります。一方で、体外受精をしても年齢の影響が消えるわけではないため、体外受精が万能な解決策になるわけでもありません。

そのため、40代では「自然妊娠か体外受精か」の二択で考えるより、妊娠率、流産率、費用、心身の負担、どこまで治療を続けるかまで含めて、現実的に治療設計を考えることが大切になります。

自然妊娠をもう少し目指してよいケースとは?

年齢が若く、不妊期間が短い

自然妊娠を目指すことには十分な意味がありますが、それが現実的な選択かどうかは状況によって異なります。ここでは、比較的「もう少し自然妊娠を目指してよい」と考えやすいケースを整理します。

もっとも自然妊娠を目指しやすいのは、年齢が比較的若く、不妊期間がまだ短いケースです。

20代から30代前半で、妊活を始めてからまだそれほど時間が経っていない場合には、一定期間自然妊娠を目指す意味があります。この時期は、妊娠率や妊娠継続率の面でも比較的有利なため、焦ってすぐ高度治療へ進まなくてもよいことがあります。

もちろん、どのくらいの期間を目安にするかは個別ですが、「まだ時間的余裕がある」ことは自然妊娠を目指す後押しになる要素です。

検査で大きな異常が見つかっていない

自然妊娠を目指すうえでは、検査で大きな異常が見つかっていないことも重要です。

たとえば、排卵が起きていて、卵管が通っており、精液所見にも大きな問題がない場合には、自然妊娠やタイミング法を試みる意味があります。こうした条件が整っているなら、自然に妊娠へ至る可能性が残されているからです。

逆に、卵管因子や排卵障害、男性不妊などが明らかにある場合には、自然妊娠を長く待つことが必ずしも有利とはいえません。つまり、自然妊娠を目指してよいかどうかは、年齢だけでなく検査結果も大きく関わります。

夫婦で自然妊娠を優先したい気持ちが強い

自然妊娠を希望する気持ちそのものも、とても大切です。妊活は医療的な合理性だけでなく、夫婦がどう向き合いたいかという気持ちも無視できません。

「できるだけ自然な形で授かりたい」「体外受精にはまだ気持ちの準備ができていない」という希望があるなら、その気持ちを大切にしながら自然妊娠を一定期間目指すことは十分に意味があります。

ただし、その場合でも、いつまで自然妊娠を目指すのか、どの時点で見直すのかはあらかじめ考えておいた方が安心です。気持ちを大切にしつつも、見直し時期を決めておくことで、後悔しにくい選択につながります。

体外受精を早めに考えた方がよいケースとは?

年齢が35歳以降、特に38歳前後以降

一方で、年齢や不妊原因によっては、自然妊娠を長く待つより、体外受精を早めに考えた方がよいケースもあります。体外受精は誰にでもすぐ必要というわけではありませんが、妊娠の可能性や時間効率を考えると、早めの検討が有利になることがあります。

体外受精を早めに考えた方がよい代表的なケースのひとつが、35歳以降、特に38歳前後以降です。

この年代になると、妊娠率の低下だけでなく、流産率の上昇もあわせて考える必要があります。そのため、自然妊娠を長く待ち続けることが、そのまま妊娠の可能性を下げることにつながる場合があります。

もちろん、35歳を過ぎたら全員すぐ体外受精というわけではありません。ただ、年齢が上がるほど「待つこと」の重みが大きくなるため、早めに選択肢として考えておくことには意味があります。

不妊期間が長い

妊活期間や不妊期間が長い場合も、体外受精を早めに考えた方がよいケースです。

特に注意したいのは、医療機関での治療期間だけでなく、自己流の妊活期間も含めて考えることです。本人としては「まだ治療を始めたばかり」と感じていても、実際には妊娠を希望してからかなり時間が経っていることがあります。

不妊期間が長い場合、自然妊娠や一般不妊治療だけで結果を待ち続けるより、体外受精を含めた次の段階を考えた方がよいことがあります。特に年齢が上がるほど、その判断は重要になります。

卵管因子・男性不妊・排卵障害などがある

検査で明らかな不妊原因がある場合も、体外受精を早めに考える意味が大きくなります。

たとえば、卵管が詰まっている、重度の男性不妊がある、排卵障害が強いといった場合には、自然妊娠が成立しにくかったり、成立までにかなり時間がかかったりすることがあります。こうしたケースでは、体外受精のように医療介入で妊娠までの過程を補える方法のメリットが大きくなります。

つまり、「できれば自然に」という気持ちがあっても、原因によっては体外受精の方が現実的な近道になることがあるのです。

タイミング法・人工授精で結果が出ていない

タイミング法や人工授精を一定回数行っても結果が出ていない場合も、体外受精を考える大きなきっかけになります。

特に30代後半以降では、一般不妊治療を長引かせすぎない視点が大切です。若い年代であればもう少し様子を見る選択が取りやすいこともありますが、高年齢では「あと数カ月」が大きな意味を持つことがあります。

そのため、タイミング法や人工授精で結果が出ていないなら、「もう少し続けるか」だけでなく、「今、体外受精へ進む方がよいか」を並行して考えることが重要です。

自然妊娠と体外受精、年齢別にどう選べばいい?

20代〜30代前半:原因と期間で判断する

自然妊娠と体外受精のどちらを選ぶべきかは、年齢によって考え方が変わります。ここでは、年代ごとにどのような視点で選ぶとよいかを整理します。

20代から30代前半では、妊娠率や妊娠継続率の面で比較的有利な方が多いため、まずは自然妊娠を一定期間目指すことに意味があるケースが多いでしょう。

ただし、大切なのは「若いから大丈夫」と一括りにしないことです。卵管因子、排卵障害、男性不妊、低AMHなどがある場合には、年齢が若くても自然妊娠を長く待つことが最善とは限りません。逆に、検査で大きな異常がなく、不妊期間もまだ短いのであれば、自然妊娠やタイミング法を一定期間目指す考え方は十分に現実的です。

つまり、この年代では、年齢そのものよりも「原因があるか」「どれくらい妊活しているか」を基準に選ぶことが大切です。

30代後半:年齢と時間効率を重視する

30代後半になると、自然妊娠を目指す気持ちを大切にしながらも、時間効率をより意識する必要が出てきます。

この年代では、妊娠率が少しずつ下がりやすくなるだけでなく、流産率も上がりやすくなります。そのため、「もう少し自然妊娠を待ってみよう」という選択が、20代や30代前半よりも重い意味を持つようになります。

自然妊娠を否定する必要はありませんが、タイミング法や人工授精をどこまで続けるのか、何周期で見直すのかを明確にしておくことが大切です。30代後半では、「自然妊娠にこだわるかどうか」ではなく、どのくらいの期間なら自然妊娠を目指すのが現実的かという考え方が重要になります。

40代:妊娠率・流産率・費用・負担を総合して考える

40代では、自然妊娠と体外受精を「どちらが自然か」という視点だけで選ぶのは難しくなります。この年代では、妊娠率、流産率、体外受精の成績、治療費、通院負担、心身の負担まで含めて総合的に考える必要があります。

自然妊娠の可能性はゼロではありませんが、妊娠率は低下しやすく、流産率も上がりやすくなります。一方で、体外受精をしても年齢の影響がなくなるわけではありません。そのため、「自然妊娠か体外受精か」の二択ではなく、限られた時間の中でどの選択が自分にとって納得しやすいかを考えることが大切です。

この年代では、妊娠成立だけでなく、どこまで治療を続けるのか、どの段階で区切りを考えるのかまで含めて現実的に設計していく視点が重要になります。

体外受精に進むときに知っておきたいこと

体外受精に進んでも妊娠が保証されるわけではない

体外受精を考え始めると、「これで妊娠しやすくなるのでは」と期待が大きくなる方も多いでしょう。もちろん、体外受精は妊娠の可能性を広げる有力な選択肢ですが、知っておきたいこともあります。

まず大前提として、体外受精は妊娠を保証する治療ではありません。

採卵ができるか、受精するか、胚盤胞まで育つか、移植まで進めるか、着床するか、妊娠継続できるかといった複数の段階があり、それぞれに個人差があります。そのため、体外受精に進んだから必ず短期間で妊娠に至るとは限りません。

特に年齢が上がるほど、卵子の質や妊娠継続率への影響が大きくなるため、体外受精でも年齢の影響を完全に避けることはできません。期待しすぎてしまうと結果がつらくなりやすい一方で、悲観しすぎる必要もありません。大切なのは、現実的な見通しを持って治療を位置づけることです。

採卵数・受精率・胚盤胞到達率も年齢の影響を受ける

体外受精の結果は、年齢によって採卵数、受精率、胚盤胞到達率に違いが出やすくなります。

若い年代では比較的採卵数を確保しやすく、胚盤胞まで到達する可能性も高めに考えやすい一方、年齢が上がると採卵数が少なくなったり、受精後に胚が育ちにくくなったりすることがあります。つまり、同じ体外受精でも、始める年齢によって治療の意味や見通しが変わってくるのです。

そのため、体外受精に進むかどうかを考えるときは、「体外受精なら大丈夫」というより、今の年齢で体外受精を始める意味は何かを考えることが重要です。

だからこそ「いつ始めるか」が重要

体外受精は、始めるタイミングがとても重要です。なぜなら、同じ体外受精でも、開始年齢によって妊娠の可能性や治療戦略が変わってくるからです。

たとえば、30代前半で体外受精を考える意味と、40代で考える意味は同じではありません。若い年代では選択肢のひとつとして考えやすい一方、高年齢では限られた時間の中での優先度がより高くなることがあります。

だからこそ、体外受精は「最後の手段」として極端に先延ばしにするのではなく、必要な時期に現実的な選択肢として考えることが大切です。

年齢別に迷ったとき、医師に相談したいこと

自分の年齢で自然妊娠をどこまで目指せるか

自然妊娠と体外受精のどちらがよいかは、インターネットの一般論だけでは決めきれないことが多いものです。迷ったときは、自分の年齢や状況に当てはめて医師と整理することが大切です。

まず相談したいのは、自分の年齢で自然妊娠をどこまで目指せるかという見通しです。

年齢だけでなく、不妊期間、妊娠歴、流産歴、検査結果などを踏まえて、「今の状況で自然妊娠を何周期くらい目指すのが現実的か」を確認することで、時間の使い方を整理しやすくなります。自己判断で「まだ大丈夫」と思い込みすぎたり、逆に「もう遅い」と決めつけすぎたりしないことが大切です。

体外受精に進むなら、今がよいのか

次に大切なのが、体外受精に進むなら今がよいのかというタイミングの相談です。

体外受精は早ければよいというものでもありませんが、遅らせすぎることが不利になるケースはあります。そのため、「あと何周期自然妊娠や一般不妊治療を試すか」「どの時点で見直すか」を具体的に相談しておくと、納得感を持って進めやすくなります。

自然妊娠と体外受精のどちらが自分に合うか

最終的には、自然妊娠と体外受精のどちらが自分に合っているかを総合的に考える必要があります。

その際には、妊娠率や流産率だけでなく、不妊原因、費用、通院負担、気持ちの準備、ライフプランなども大切です。医学的な合理性だけでなく、自分たちがどのように妊活・治療に向き合いたいのかまで含めて相談することで、より納得しやすい選択につながります。

京都で自然妊娠と体外受精の進め方を相談するなら

体外受精まで含めて幅広く相談したいなら

自然妊娠をどこまで目指すか、体外受精をいつ考えるかで迷ったときは、一般不妊治療から高度生殖医療まで見据えて相談できる医療機関を選ぶことが大切です。

一般不妊治療から体外受精までを一貫して考えたい場合は、足立病院 生殖医療センターのように、タイミング法や人工授精からARTまで幅広く対応している医療機関が相談先の候補になります。

自然妊娠をもう少し目指すのか、体外受精を早めに考えるのかを段階的に整理しやすいため、年齢による迷いがある方にとって相談しやすい選択肢です。

自然に近い妊娠を目指しながら相談したいなら

「まずはできるだけ自然に近い形で妊娠を目指したい」「身体づくりも含めて相談したい」という方には、田村秀子婦人科医院のように、タイミング法や一般不妊治療から段階的に相談しやすい医療機関が合う場合があります。

体外受精に進む前の段階で、どこまで自然妊娠を目指すかを自分のペースで考えやすいのが特徴です。

男性側の要因も含めて整理したいなら

自然妊娠か体外受精かを考えるときは、女性側の年齢だけでなく男性側の要因も重要です。男性不妊が関わる場合には、自然妊娠を待つより体外受精や顕微授精が現実的なこともあります。

そのため、男性側も含めて全体を整理したい場合は、いちおか泌尿器科クリニックのように男性不妊に対応した医療機関への相談も役立ちます。夫婦全体として不妊原因を見ていくことで、より適切な選択につながります。

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年齢別の自然妊娠と体外受精の違いに関するよくある質問

Q:何歳まで自然妊娠を目指していい?

A:一律に何歳までとは決められません。年齢、不妊期間、検査結果、不妊原因によって考え方は変わります。若い年代では一定期間自然妊娠を目指す意味がありますが、高年齢では見直し時期を決めておくことが大切です。

Q:35歳を過ぎたらすぐ体外受精の方がいい?

A:必ずしもすぐ体外受精というわけではありません。ただし、35歳以降は妊娠率や流産率の変化を意識しやすくなるため、自然妊娠や一般不妊治療を待ちすぎない視点が重要です。不妊期間や原因も含めて考える必要があります。

Q:40代でも自然妊娠はできる?

A:可能性はゼロではありません。ただし、40代では妊娠率が低下しやすく、流産率も上がりやすいため、時間効率をどう考えるかが大切です。自然妊娠にこだわるかどうかではなく、限られた時間の中でどう進めるかを考える必要があります。

Q:体外受精の方が自然妊娠より必ず妊娠しやすい?

A:一律には言えません。不妊原因や年齢によって、どちらが有利かは変わります。卵管因子や男性不妊などでは体外受精のメリットが大きくなりやすい一方、若くて原因がはっきりしない場合には自然妊娠を一定期間目指す意味があります。

Q:自然妊娠にこだわるのはよくない?

A:自然妊娠を希望する気持ちはとても自然なものです。問題なのは、その気持ちを大切にしつつも見直し時期を決めないまま長く時間を使ってしまうことです。期限や条件を決めて向き合うと、後悔しにくい選択につながります。

まとめ

自然妊娠と体外受精は、どちらが優れているかを単純に決められるものではありません。大切なのは、年齢によってその意味や重みが変わることを理解することです。

若い年代では自然妊娠を一定期間目指す意味がありますが、年齢が上がるにつれて「待つこと」の重みは大きくなります。一方で、体外受精に進んでも年齢の影響がなくなるわけではありませんが、妊娠への近道になるケースがあるのも事実です。

だからこそ、自然妊娠か体外受精かを感情だけで選ぶのではなく、自分の年齢、不妊期間、不妊原因、気持ち、ライフプランに合った選択をしていくことが大切です。迷ったときは専門医に相談しながら、今の自分にとってどちらが現実的かを整理していくことが、後悔しにくい一歩につながります。

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※1参照元:足立病院「数字でわかる足立病院」https://www.adachi-hospital.com/numbers/
※2参照元:足立病院「体外受精(凍結融解胚移植)による35歳未満の妊娠率(2024年度実績)」https://www.adachi-hospital.com/infertility/achievements/
※3参照元:日本産婦人科学会「ART臨床実施成績データ2022(PDF)」https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf