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本記事では、男性不妊治療における情報をわかりやすくまとめています。「夫婦でどこから話し合えばいいのかわからない」「男性不妊について切り出しにくい」という方は、ぜひ本記事を参考に、パートナーに情報を共有してみてください。
避妊をせずに夫婦生活を続けても1年以内に自然妊娠に至らない状態で、男性側に不妊の要因があるのが「男性不妊」です。男性不妊には大きく3つのタイプがあります。
1つは、精巣で精子をつくる力が弱まって精子の数や質が十分でなくなる「造精機能障害」。2つ目は、勃起や射精がうまくできず、精子を体外へ送り出せない「性機能障害」。3つ目は、精子の通り道(精管など)が詰まって外へ出られなくなる「精路閉塞障害」です。
また、高熱や過度のストレス、生活習慣病、喫煙・飲酒など、生活要因が精子の状態を一時的に悪化させるケースも珍しくありません。男性不妊が疑われるときは、精巣の状態やホルモン値、精子の通り道などを総合的に調べ、原因に応じた男性不妊治療を行う必要があります。
まずは精液検査を行い、精子の数(精子濃度)や動き(運動率)、形の整い具合(正常形態率)などを数値化します。その結果に応じて診察・触診や超音波検査、各種血液検査を受けるのが一般的です。
血液検査には、精子形成に関わるホルモンの数値を測定する検査、精子を攻撃する抗体の有無を確認する検査、染色体やAZF遺伝子(無精子症因子)に異常がないか調べる検査などがあります。
泌尿器科と産科・婦人科のどちらで男性不妊治療を受けるかによって、相場が変わってきます。参考までに、それぞれの平均費用を調査した野村総合研究所のデータをまとめました(自由診療の平均費用)。
| 泌尿器科 | 産科・婦人科 | |
|---|---|---|
| 勃起障害治療 | 6,724円 (調査対象:13施設) |
- (対応施設無し) |
| Simple-TESE | 20万4,855円 (調査対象:29施設) |
17万3,322円 (調査対象:84施設) |
| Micro-TESE | 33万1,982円 (調査対象:39施設) |
29万5,395円 (調査対象:61施設) |
また、受ける男性不妊治療の種類によっても費用は大きく変動します。同調査によれば、勃起障害治療は安くて2,000円以下、高くて約2万円で受けられるとのこと。
Simple-TESEは安くて5万円以下、高いところだと35万円かかります。Micro-TESEも安いところだと5万円以下ですが、高いところだと45万円以上かかるケースもあるようです(すべて自由診療の平均費用)。
2022年4月から、男性不妊治療が保険適用されるようになりました。具体的には、精子回収術(Simple-TESE、micro-TESE)、精索静脈瘤手術、ホルモン療法などがカバーされています。
また、精液検査や染色体検査、AZF遺伝子検査などの「男性不妊検査」も適用対象です。体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)などの高度生殖医療も2022年4月から保険適用となっていますが、精子輸送は適用外となる場合があるので、事前にクリニックへ確認しましょう。
子どもになかなか恵まれず、「自分に可能性があるかもしれない」「何科を受診すればいいのか」と悩む方もいるのではないでしょうか。不妊の原因を調べたい場合は、泌尿器科または男性不妊専門外来を受診するなど、症状によって受診先は異なります。
不妊治療のクリニックを決める際には、医療機関選びのポイントを確認し、初診時の流れと注意点についてもチェックしておきましょう。
男性不妊の原因や検査方法、費用、保険適用について理解が深まってくると、次に気になるのが「京都でどのクリニックに相談するか」ではないでしょうか。実際には、男性不妊治療に対応している医療機関ごとに、検査内容、精索静脈瘤手術や精子採取術への対応、通いやすさ、女性側治療との連携体制などに違いがあります。
とくに京都では、京都駅周辺や烏丸御池など通いやすいエリアに男性不妊を専門的に相談しやすいクリニックがある一方で、生殖医療センターの中で夫婦一緒に進めやすい医療機関もあります。男性不妊を専門的に診てもらいたい方も、女性側の不妊治療とあわせて相談したい方も、治療内容だけでなく自分たちに合う通院先かどうかまで含めて比較しておくことが大切です。
京都で男性不妊治療に対応しているクリニックを一覧で見比べたい方は、以下の比較ページも参考にしてください。
不妊治療や生殖補助医療に関する高度な専門知識と技術を持つ「日本生殖医学会認定生殖医療専門医」が常勤で在籍しているクリニック・病院の中から、治療の目的別に優れた病院・クリニック3院をご紹介します(2025年3月調査時点)。
2001年からの不妊治療による累計妊娠数は3万人以上(2025年4月調査時点)※1。チーム医療による総合力で、35歳未満の方の体外受精(融解胚移植)による妊娠率は53.4%※2(2024年度実績)と全国平均の48.6%※3よりも高い実績です。
不妊治療に取り組む患者の妊娠しやすい身体作りをサポートするため、専門薬剤師(ウィメンズ漢方)によるオンライン漢方相談を実施。医師によるタイミング療法の指導などと合わせることで、できるだけ自然に近い治療で子どもを授かることができるよう尽力しています。
男性不妊に特化した日本生殖医学会認定生殖医療専門医が在籍する泌尿器科クリニック。男性不妊治療である精索静脈瘤に対する顕微鏡下手術、無精子症に対する顕微鏡下精巣精子回収術(micro-TESE)などの日帰り手術も可能で、忙しい方でもスケジュールの調整がしやすくなっています。
※1参照元:足立病院「数字でわかる足立病院」https://www.adachi-hospital.com/numbers/
※2参照元:足立病院「体外受精(凍結融解胚移植)による35歳未満の妊娠率(2024年度実績)」https://www.adachi-hospital.com/infertility/achievements/
※3参照元:日本産婦人科学会「ART臨床実施成績データ2022(PDF)」https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf