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京都で不妊治療を始めたいと思っていても、「仕事を休めるか不安」「平日日中の通院が難しい」「土日や仕事帰りに通えるクリニックはある?」と悩む方は少なくありません。
不妊治療は、検査やタイミング法、人工授精、体外受精など、治療の段階によって通院回数や通院のタイミングが変わります。特に、排卵日や採卵日、胚移植の日程は身体の状態に合わせて決まるため、予定どおりに通えるかどうかは、クリニック選びの大切なポイントです。
京都には、平日夜間の診療枠がある施設、土曜診療に対応している施設、日曜・祝日の不妊外来を設けている施設、駅から近く通いやすい施設などがあります。仕事と不妊治療を両立したい方は、治療内容だけでなく、診療時間や通院しやすさも含めて比較することが大切です。
ただし、ここで注意したいのが、「夜間診療あり」「土曜診療あり」と書かれていても、採卵・胚移植・人工授精などの処置が同じ時間帯に受けられるとは限らないという点です。診察は夜間に対応していても、処置は平日の日中に限られる場合もあります。
この記事では、仕事と不妊治療を両立しやすいクリニックの選び方と、京都で比較候補にしやすいクリニック・病院の例を紹介します。
不妊治療は、一般的な通院と比べてスケジュールを立てにくいことがあります。特に働きながら通院する場合、「いつ受診が必要になるのか」「どのくらい休む必要があるのか」が見えにくく、不安を感じやすいものです。
ここでは、仕事と不妊治療の両立が難しくなりやすい主な理由を整理します。
不妊治療では、月経周期や排卵のタイミングに合わせて通院日が決まります。
たとえば、タイミング法では排卵日を予測するために、卵胞の大きさを確認する診察が必要になることがあります。人工授精も排卵のタイミングに合わせて実施するため、受診日をかなり前から固定するのが難しい場合があります。
体外受精では、卵胞の育ち方を見ながら採卵日を決めるため、採卵日が直前に決まることもあります。胚移植や妊娠判定日も、治療スケジュールに合わせて来院が必要です。
そのため、仕事の予定を前もって固定しづらい方にとっては、「急に半休を取れるか」「遅刻や早退で対応できるか」「職場にどう説明すればよいか」が大きな不安になります。
不妊治療は、治療段階によって通院回数が変わります。
初期検査やタイミング法の段階では、月に数回の通院で済むこともあります。一方で、人工授精や体外受精へ進むと、卵胞チェック、採血、処置、採卵、移植、判定日などで通院回数が増える場合があります。
特に体外受精では、採卵周期に複数回の通院が必要になることがあります。卵胞の育ち方によっては、数日おきに診察や採血が入ることもあるため、仕事との調整が重要です。
「土曜に通えるから大丈夫」と思っていても、卵胞チェックや採卵日が平日に重なることもあります。そのため、治療を始める前に、どの段階でどのくらい通院が必要になりやすいかを確認しておくと安心です。
不妊治療は、非常にプライベートな内容を含む治療です。職場に詳しく話したくないと感じる方も多いでしょう。
一方で、不妊治療では急な通院や半休、時間休が必要になることがあります。特に人工授精や体外受精では、身体のタイミングに合わせて受診日が決まるため、仕事の予定を急に調整しなければならない場面も出てきます。
そのため、「上司にどこまで話せばよいのか」「同僚に知られたくない」「休みが増えることで迷惑をかけないか」と悩みやすくなります。
職場にすべてを詳しく説明する必要はありません。業務調整に必要な範囲で、「一定期間、継続的な通院が必要」「月に数回、急な受診が入る可能性がある」といった形で伝える方法もあります。
不妊治療では、通院時間だけでなく、精神的な負担も仕事との両立を難しくする要因になります。
検査結果を待つ不安、治療がうまくいかなかったときの落ち込み、次の治療に進むかどうかの迷いなど、気持ちの揺れが大きくなることがあります。仕事中も治療のことが頭から離れなかったり、予定変更に対する焦りを感じたりすることもあるでしょう。
そのため、仕事と不妊治療を両立するには、単に「診療時間が合うか」だけでなく、相談しやすさや通院負担の少なさも大切です。予約制で待ち時間が読みやすい、駅から近い、オンライン相談がある、看護師やカウンセラーに相談しやすいといった要素も、治療を続けやすくするポイントになります。
仕事と不妊治療を両立したい場合、クリニックを選ぶときには「治療内容」だけでなく、「通いやすさ」も重要です。
ここでは、働きながら不妊治療を続けたい方が確認しておきたい条件を紹介します。
仕事帰りに受診できる時間帯があると、休暇や早退の回数を減らしやすくなります。
特に、18時以降や19時以降の診療枠がある施設は、平日日中に通院しづらい方にとって候補にしやすいでしょう。京都市内では、足立病院 生殖医療センター、田村秀子婦人科医院、醍醐渡辺クリニック、いちおか泌尿器科クリニック烏丸御池院などが、夕方以降の診療枠を確認しやすい施設として挙げられます。
ただし、夜間診療があるからといって、すべての不妊治療が夜間に受けられるとは限りません。卵胞チェックや採血は夜間に対応していても、採卵や胚移植、人工授精などの処置は日中に行われる場合があります。
そのため、夜間診療を重視する場合は、「診察だけでなく、どの処置が夜間に対応できるのか」まで確認しておくことが大切です。
平日に休みを取りにくい方にとって、土曜診療があるクリニックは通いやすい候補になります。
不妊治療では、月経周期や排卵のタイミングに合わせて通院する必要があるため、土曜に診療枠があると、予定を組みやすくなる場合があります。特に、初期検査や診察、治療方針の相談などは、土曜に対応できると仕事への影響を抑えやすいでしょう。
また、排卵日や処置日が休日に重なる可能性を考えると、日曜・祝日の対応があるかも確認したいポイントです。京都では、醍醐渡辺クリニックが日曜・祝日の午前に不妊外来を設けているため、休日対応を重視する方にとって比較しやすい施設です。
ただし、ここでも注意したいのは、「土曜診療あり」と「土曜に不妊治療の処置ができる」は別だということです。一般診察は土曜に行っていても、人工授精や採卵、胚移植などは平日中心になることがあります。
土日診療を重視する場合は、診療時間だけでなく、希望する治療や処置が土日にも対応しているかを確認しましょう。
仕事と不妊治療を両立するうえで、クリニックまでの移動時間は大きな負担になります。
仕事前や仕事帰り、昼休みなど限られた時間で通院する場合、駅から近いクリニックは通いやすさの面で大きなメリットがあります。京都市内では、烏丸御池、四条、京都河原町、醍醐など、地下鉄や阪急からアクセスしやすいエリアに不妊治療対応施設があります。
たとえば、足立病院 生殖医療センターや田村秀子婦人科医院、いちおか泌尿器科クリニック烏丸御池院は、烏丸御池駅周辺で通いやすい施設です。京都IVFクリニックは、京都河原町駅からアクセスしやすい立地にあります。醍醐渡辺クリニックは、地下鉄東西線「醍醐駅」周辺で通院しやすい施設です。
通院回数が増える不妊治療では、片道の移動時間が短いだけでも負担が軽くなります。特に働きながら通院する場合は、診療時間だけでなく、職場や自宅からの動線も確認しておきましょう。
仕事の合間に通院する場合、診察時間だけでなく待ち時間も重要です。
予約制のクリニックであれば、ある程度スケジュールを立てやすくなります。もちろん、医療機関では診察内容や処置の都合で待ち時間が発生することもありますが、予約システムが整っていると、通院に必要な時間を予測しやすくなります。
特に不妊治療では、検査結果の説明や治療方針の相談など、診察内容によって時間がかかることがあります。仕事の前後に受診したい方は、予約方法、待ち時間の目安、呼び出しシステムの有無なども確認しておくと安心です。
通院負担を減らしたい方は、オンライン相談や自己注射に対応しているかも確認しておきたいポイントです。
オンライン相談があると、初診前の相談や治療方針の確認、結果説明などの一部を自宅や職場から受けられる可能性があります。ただし、不妊治療では超音波検査、採血、採卵、胚移植など、来院が必要な場面も多くあります。オンラインだけで治療が完結するわけではない点には注意が必要です。
また、体外受精では排卵誘発のために注射が必要になることがあります。自己注射に対応している施設であれば、通院回数を減らせる場合があります。仕事と治療を両立したい方にとっては、自己注射の説明やサポート体制があるかどうかも確認しておくとよいでしょう。
ここからは、京都で仕事と不妊治療を両立したい方が比較候補にしやすいクリニック・病院の例を紹介します。
なお、診療時間や処置対応時間は変更される場合があります。また、夜間・土日診療があっても、採卵・胚移植・人工授精などの処置が同じ時間帯に受けられるとは限りません。受診前に、必ず各クリニックの公式サイトや窓口で最新情報を確認してください。
足立病院 生殖医療センターは、京都市中京区にある不妊治療対応施設です。一般不妊治療から、体外受精・顕微授精などの高度生殖医療まで幅広く相談できます。
診療時間は、月曜・火曜・木曜・金曜に17:00〜19:30の夜間診療枠があり、水曜・土曜も午前・午後の診療があります。烏丸御池駅から徒歩圏内にあるため、仕事帰りや土曜に通院したい方にとって候補にしやすい施設です。
不妊治療では、タイミング法や人工授精から体外受精へステップアップすることもあります。足立病院 生殖医療センターは、一般不妊治療からARTまで一貫して相談しやすいため、今後の治療段階まで見据えて通院先を選びたい方にも向いています。
また、オンライン診療や自己注射の案内など、通院負担を軽減するための選択肢を確認しやすい点も、仕事と両立したい方にとっては注目したいポイントです。
田村秀子婦人科医院は、京都市中京区にある婦人科医院です。タイミング療法や薬物療法、人工授精、体外受精、顕微授精など、一般不妊治療から高度生殖医療まで対応しています。
平日は午前・午後・夕方の診療枠があり、17:00〜19:00の時間帯にも診療があります。土曜午前も診療しているため、平日日中に時間を取りにくい方でも相談しやすい施設です。
また、田村秀子婦人科医院は、できるだけ自然に近い治療を希望する方や、身体づくりも含めて不妊治療を考えたい方に向いています。漢方相談や食事・サプリメントのアドバイスなど、生活面も含めて相談しやすい点が特徴です。
女性医師に相談したい方、治療方針を納得しながら選びたい方、仕事と通院を両立しながら無理なく治療を進めたい方にとって、比較候補にしやすいクリニックです。
醍醐渡辺クリニックは、京都市伏見区にある不妊治療対応クリニックです。人工授精や体外受精など、患者の状態に応じた不妊治療に対応しています。
月曜・水曜・金曜には17:00〜19:30の夜間診療があり、平日の日中に通院しづらい方でも相談しやすい診療時間です。また、日曜・祝日の午前には不妊外来のみの診療時間が設けられているため、休日の通院を重視する方にとって比較しやすい施設です。
平日夜間だけでなく、日曜・祝日に不妊外来がある点は、仕事の都合で平日や土曜に通いづらい方にとって大きな特徴です。ただし、すべての検査や処置が日曜・祝日に対応しているとは限らないため、人工授精や採卵などの対応時間は事前に確認しておきましょう。
醍醐渡辺クリニックは、地下鉄東西線「醍醐駅」からアクセスしやすい立地にあります。伏見区、山科区、宇治方面から通院しやすい不妊治療クリニックを探している方にも候補になります。
いちおか泌尿器科クリニック烏丸御池院は、男性不妊に対応している泌尿器科クリニックです。不妊治療では女性側の検査や治療に目が向きやすいですが、男性側の検査も重要です。
平日は17:00〜20:00の夜間診療枠があり、仕事帰りに男性側の検査や相談を進めたい方に向いています。烏丸御池駅周辺にあるため、京都市内で働く方や、夫婦で通院先を分けて検討したい方にも候補にしやすい施設です。
男性不妊の検査では、精液検査やホルモン検査、超音波検査などが行われることがあります。女性側の治療と並行して男性側の検査を進めることで、夫婦で不妊治療に向き合いやすくなります。
仕事が忙しく、平日日中に受診しにくい男性にとって、夜間診療のある男性不妊対応クリニックは相談しやすい選択肢です。
京都IVFクリニックは、京都市下京区にある不妊治療専門クリニックです。体外受精や顕微授精など、高度生殖医療を専門的に相談したい方にとって比較候補となる施設です。
阪急京都河原町駅から徒歩圏内にあり、アクセスしやすい立地が特徴です。仕事前後や買い物、用事の前後に立ち寄りやすいエリアにあるため、通院時間を短縮したい方にとって候補にしやすいでしょう。
一方で、夜間診療や日曜診療を重視する場合は、診療時間や処置対応時間を事前に確認する必要があります。駅近で不妊治療専門の施設を探している方、体外受精や顕微授精を専門院で相談したい方に向いています。
仕事と不妊治療を両立したい方は、診療時間、土曜診療、日曜・祝日対応、駅からの距離などを比較しておくと、自分の働き方に合うクリニックを選びやすくなります。
ただし、夜間や土日に診療していても、採卵・胚移植・人工授精などの処置が同じ時間帯に受けられるとは限りません。診察時間と処置対応時間は分けて確認しましょう。
| クリニック名 | エリア | 夜間診療 | 土曜診療 | 日曜・祝日対応 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 足立病院 生殖医療センター | 中京区・烏丸御池 | 月・火・木・金 19:30まで | あり | 祝日は予約制 | ARTまで一貫対応、駅近 |
| 田村秀子婦人科医院 | 中京区・烏丸御池 | 平日19:00まで | 土曜午前あり | 要確認 | 女性医師、身体づくり相談 |
| 醍醐渡辺クリニック | 伏見区・醍醐 | 月・水・金 19:30まで | 午前あり | 日曜・祝日午前に不妊外来あり | 日祝対応が特徴 |
| いちおか泌尿器科クリニック烏丸御池院 | 中京区・烏丸御池 | 平日20:00まで | 午前あり | 要確認 | 男性不妊に対応 |
| 京都IVFクリニック | 下京区・京都河原町 | 要確認 | 午前あり | 要確認 | 駅近の不妊治療専門院 |
※診療時間や対応内容は変更される場合があります。夜間・土日診療があっても、採卵・胚移植・人工授精などの処置が同時間帯に受けられるとは限らないため、受診前に各クリニックへ確認してください。
仕事と不妊治療を両立したい場合は、初診前や治療開始前に「どのタイミングで通院が必要になるのか」を確認しておくことが大切です。
診療時間だけを見て「仕事帰りに通えそう」と思っていても、実際には採卵や胚移植、人工授精などが日中に行われることもあります。治療を始めてから慌てないためにも、受診前に確認しておきたいポイントを整理しておきましょう。
夜間診療や土曜診療があるクリニックでも、すべての処置がその時間帯に受けられるとは限りません。
たとえば、卵胞チェックや通常診察は夕方以降に対応していても、人工授精、採卵、胚移植、採血、培養関連の説明などは、決まった時間帯に行われることがあります。
仕事との両立を考えるなら、次のような質問をしておくと安心です。
特に体外受精を検討している場合、採卵日は身体の状態に合わせて決まるため、完全に仕事の都合だけで日程を選ぶことは難しい場合があります。あらかじめ「休みが必要になりやすい日」を把握しておくことが大切です。
不妊治療では、排卵日や採卵日が直前に決まることがあります。卵胞の育ち方やホルモン値を確認しながら治療を進めるため、数日前に次の通院日が決まるケースもあります。
仕事の予定を調整しづらい方は、どの程度急な通院が発生するかを事前に聞いておきましょう。
仕事をしながら不妊治療を続ける場合、「いつでも自由に休める」ことは少ないものです。だからこそ、クリニック側に早めに働き方を伝え、どの程度スケジュール調整ができるか相談しておくとよいでしょう。
仕事との両立では、診療時間だけでなく、待ち時間も大きなポイントになります。
予約制であっても、診察内容や処置の状況によって待ち時間が発生することはあります。ただ、予約システムや呼び出しシステムが整っていると、通院にかかる時間をある程度見込みやすくなります。
初診前には、次のような点を確認しておきましょう。
オンライン相談がある場合でも、超音波検査、採血、採卵、胚移植などは来院が必要です。オンラインでできることと、来院が必要なことを分けて確認しておくと、スケジュールを立てやすくなります。
不妊治療では、治療段階によって仕事を休む必要が出やすいタイミングが異なります。
初期検査やタイミング法の段階では、仕事前後や半休で対応できることもあります。一方で、人工授精や体外受精に進むと、排卵日や採卵日など、身体のタイミングに合わせた受診が必要になりやすくなります。
ここでは、治療ステップ別に仕事との調整が必要になりやすい場面を整理します。
初期検査では、血液検査、超音波検査、ホルモン検査、感染症検査、精液検査などを行うことがあります。検査内容によっては月経周期に合わせる必要があり、来院日が限定される場合があります。
タイミング法では、排卵日を予測するために卵胞チェックを行い、性交のタイミングを医師から指導されます。通院回数は比較的少ないこともありますが、排卵前後に受診が必要になるため、予定が変わる可能性があります。
この段階では、仕事前後の受診や半休で対応できることもあります。ただし、初診や検査説明の日は時間がかかる場合があるため、余裕を持って予定を組むと安心です。
人工授精は、排卵のタイミングに合わせて精子を子宮内へ注入する治療です。処置そのものは短時間で終わることもありますが、当日の流れには時間がかかる場合があります。
たとえば、精液の提出、精子調整、診察、処置、処置後の休憩などが必要になることがあります。そのため、「人工授精は短時間で済む」と考えすぎず、半休や時間休を取れるようにしておくと安心です。
また、人工授精の日程は排卵のタイミングに左右されるため、直前に決まることがあります。仕事の予定が動かしづらい方は、人工授精が土曜や休日に重なった場合の対応、平日午前・午後の対応可否などを事前に確認しておきましょう。
体外受精では、卵胞チェック、採血、排卵誘発、採卵、受精確認、胚移植、妊娠判定など、複数のステップがあります。採卵周期では、数日おきに通院が必要になることもあります。
特に仕事を休む必要が出やすいのは、採卵日です。採卵は身体への負担がある処置のため、処置後の体調も考えて、当日は休みを取る、または少なくとも半休を確保しておく方が安心です。
胚移植は採卵ほど身体への負担が大きくないこともありますが、クリニックの処置時間に合わせた来院が必要です。妊娠判定日や結果説明の日も、精神的な負担が大きくなることがあります。
体外受精へ進む場合は、治療開始前に「どの週に通院が集中しやすいか」「採卵日は仕事を休む前提にした方がよいか」「自己注射で通院回数を減らせるか」を確認しておくとよいでしょう。
仕事と不妊治療を両立するうえで、多くの方が悩むのが「職場にどこまで伝えるか」です。
不妊治療は非常にプライベートな内容を含むため、すべてを詳しく話す必要はありません。一方で、急な通院や半休が必要になる場合は、業務調整のために最低限の共有が必要になることもあります。
職場に不妊治療の内容を細かく説明する必要はありません。
伝える目的は、治療内容を理解してもらうことではなく、仕事の調整をしやすくすることです。そのため、業務に関わる範囲で「継続的な通院が必要」「月に数回、急に半休や時間休をお願いする可能性がある」と伝えるだけでも十分な場合があります。
たとえば、次のような伝え方が考えられます。
一定期間、通院が必要になりました。月に数回、急に半休や時間休をお願いする可能性があります。業務に支障が出ないよう、事前に共有できる予定は早めにお伝えします。
このように伝えると、詳しい治療内容に触れずに、必要な配慮だけを相談しやすくなります。
不妊治療について話す相手は、慎重に選びましょう。
直属の上司に伝える方が業務調整しやすい場合もあれば、人事や産業医など、制度に詳しい相手に相談した方がよい場合もあります。職場の雰囲気や信頼関係によって、誰にどこまで伝えるかは変わります。
大切なのは、自分が安心して話せる相手を選ぶことです。無理に職場全体へ共有する必要はありません。
また、伝える内容も段階的で構いません。最初は「通院が必要」とだけ伝え、治療が進んで休みが増えそうになった段階で、必要に応じて追加で相談する方法もあります。
職場によっては、不妊治療と仕事の両立を支援する制度が用意されている場合があります。
たとえば、時間単位の有給休暇、フレックスタイム、在宅勤務、時差出勤、半休制度、傷病休暇などが使えることがあります。制度名として「不妊治療休暇」や「妊活支援制度」がなくても、既存の休暇制度を組み合わせて使える場合もあります。
制度の有無がわからない場合は、人事や総務に確認してみるとよいでしょう。詳しい治療内容を伝えたくない場合は、「継続的な通院に使える制度を確認したい」と相談する方法もあります。
クリニック選びと同じように、職場側の制度も早めに確認しておくことで、急な通院への不安を減らしやすくなります。
仕事と不妊治療を両立したい場合、夜間診療や土日診療は大きな安心材料になります。しかし、診療時間だけでクリニックを選ぶと、実際の治療段階で「思ったより通いにくい」と感じることもあります。
ここでは、働きながら不妊治療を進めるうえで注意したいポイントを紹介します。
夜間診療があるクリニックは、仕事帰りに通いやすい点が魅力です。しかし、夜間に受けられるのが通常診察だけで、採卵や胚移植、人工授精などは日中対応という場合もあります。
そのため、「夜間診療あり」と書かれているだけで安心せず、希望する治療や処置がどの時間帯に受けられるのかを確認しましょう。
特に体外受精を検討している場合は、採卵日や移植日の時間帯、採卵前の通院回数、採血や卵胞チェックの対応時間などを具体的に確認しておくことが大切です。
土曜診療があるクリニックでも、不妊治療のすべての処置が土曜に行われるとは限りません。
一般診察や検査説明は土曜にできても、人工授精、採卵、胚移植などは平日中心に行われる場合があります。また、医師や培養室の体制によって、対応できる処置が限られることもあります。
土曜診療を重視する場合は、「土曜に診察できるか」だけでなく、「土曜に人工授精や採卵に対応しているか」「休日に排卵日が重なった場合はどうなるか」まで確認しておくと安心です。
仕事との両立を考えると、夜間や土日、駅近といった通いやすさに目が向きやすくなります。しかし、通いやすさだけでクリニックを選ぶのは注意が必要です。
不妊治療では、年齢や検査結果、治療歴によって必要な治療が変わります。通いやすい施設であっても、自分が希望する治療や必要な検査に対応していなければ、途中で転院が必要になることもあります。
クリニックを選ぶときは、次のような点を総合的に見ましょう。
仕事と両立しやすいクリニックとは、単に夜遅くまで開いている院ではなく、自分に必要な治療を、無理なく続けられる条件がそろっている院です。
A:京都には、土曜診療に対応している不妊治療クリニック・病院があります。足立病院 生殖医療センター、田村秀子婦人科医院、醍醐渡辺クリニック、京都IVFクリニックなどは、土曜診療枠を確認しやすい施設です。
また、醍醐渡辺クリニックは、日曜・祝日の午前に不妊外来を設けています。ただし、土日診療があっても、人工授精・採卵・胚移植などの処置が同じ時間帯に対応しているとは限りません。受診前に、希望する治療内容ごとの対応時間を確認しましょう。
A:平日夕方から夜間の診療枠がある施設であれば、仕事帰りに通院しやすい場合があります。
京都では、足立病院 生殖医療センター、田村秀子婦人科医院、醍醐渡辺クリニック、いちおか泌尿器科クリニック烏丸御池院などが、夕方以降の診療枠を確認しやすい施設です。
ただし、診察は夜間に受けられても、採卵や胚移植などの処置は日中に行われることがあります。仕事帰りの通院を希望する場合は、通常診察と処置対応の時間帯を分けて確認しましょう。
A:体外受精では、卵胞チェック、採血、採卵、胚移植、妊娠判定など、複数回の通院が必要になります。
仕事前後や土曜に対応できる通院もありますが、採卵日は身体への負担があるため、仕事を休む、または半休を取る前提で考えた方が安心な場合があります。
完全に仕事を休まずに進められるとは限らないため、治療開始前に、採卵周期の通院回数や休みが必要になりやすい日を確認しておきましょう。
A:土日診療があるからといって、すべての急な通院や処置に対応できるとは限りません。
排卵日や採卵日の都合で、平日午前に受診が必要になることもあります。また、土曜や日曜は対応できる処置が限られている場合もあります。
土日診療の有無だけでなく、人工授精、採卵、胚移植、採血、卵胞チェックなど、具体的な処置ごとに対応時間を確認しておきましょう。
A:男性不妊に対応している泌尿器科で夜間診療枠がある場合、仕事帰りに相談しやすいことがあります。
京都では、いちおか泌尿器科クリニック烏丸御池院が男性不妊の相談先として候補になります。平日夜間の診療枠があるため、仕事帰りに男性側の検査や相談を進めたい方に向いています。
ただし、精液検査の受付時間や採精方法、検査結果の説明方法はクリニックごとに異なります。受診前に確認しておきましょう。
A:まずは、診療時間だけでなく、通院が必要になりやすいタイミングを確認しましょう。
特に、次の点を確認しておくと安心です。
これらを確認しておくことで、自分の働き方に合うクリニックを選びやすくなります。
京都で仕事と不妊治療を両立したい場合は、夜間診療や土日診療の有無だけでなく、採卵・胚移植・人工授精などの処置がどの時間帯に対応しているかを確認することが大切です。
足立病院 生殖医療センターは、平日夜間・土曜診療があり、一般不妊治療からARTまで一貫して相談しやすい施設です。田村秀子婦人科医院は、平日19時までの診療と土曜午前診療があり、女性医師や身体づくりを重視したい方に向いています。醍醐渡辺クリニックは、日曜・祝日の不妊外来がある点が特徴です。いちおか泌尿器科クリニック烏丸御池院は、男性不妊を仕事帰りに相談したい方にとって候補になります。
ただし、どの施設も、診療時間と処置対応時間は分けて確認する必要があります。夜間診療があるからといって体外受精のすべてが仕事帰りに完結するわけではなく、土曜診療があるからといって採卵や人工授精が必ず土曜にできるとも限りません。
仕事との両立を考えるなら、診療時間、土日対応、駅からのアクセス、予約制、オンライン相談、自己注射の有無などを総合的に見て、自分の働き方に合うクリニックを選びましょう。
無理なく通える環境を整えることは、不妊治療を続けていくうえで大切な条件の一つです。まずは、自分の勤務時間や休みやすさ、通院に使える時間を整理したうえで、クリニックに相談してみましょう。
不妊治療や生殖補助医療に関する高度な専門知識と技術を持つ「日本生殖医学会認定生殖医療専門医」が常勤で在籍しているクリニック・病院の中から、治療の目的別に優れた病院・クリニック3院をご紹介します(2025年3月調査時点)。
2001年からの不妊治療による累計妊娠数は3万人以上(2025年4月調査時点)※1。チーム医療による総合力で、35歳未満の方の体外受精(融解胚移植)による妊娠率は53.4%※2(2024年度実績)と全国平均の48.6%※3よりも高い実績です。
不妊治療に取り組む患者の妊娠しやすい身体作りをサポートするため、専門薬剤師(ウィメンズ漢方)によるオンライン漢方相談を実施。医師によるタイミング療法の指導などと合わせることで、できるだけ自然に近い治療で子どもを授かることができるよう尽力しています。
男性不妊に特化した日本生殖医学会認定生殖医療専門医が在籍する泌尿器科クリニック。男性不妊治療である精索静脈瘤に対する顕微鏡下手術、無精子症に対する顕微鏡下精巣精子回収術(micro-TESE)などの日帰り手術も可能で、忙しい方でもスケジュールの調整がしやすくなっています。
※1参照元:足立病院「数字でわかる足立病院」https://www.adachi-hospital.com/numbers/
※2参照元:足立病院「体外受精(凍結融解胚移植)による35歳未満の妊娠率(2024年度実績)」https://www.adachi-hospital.com/infertility/achievements/
※3参照元:日本産婦人科学会「ART臨床実施成績データ2022(PDF)」https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf