公開日: |最終更新日時:
胚移植を何回か行ったのに、なかなか妊娠に至らない…。
「着床不全かもしれない」と言われたり、自分でも不安になって調べている方も多いのではないでしょうか。
着床不全に関する検査はひとつではなく、保険適用になるもの・先進医療・自費診療が混在しています。内容を整理しないまま進めると、想定以上に費用や通院負担が大きくなることもあります。
このページでは、京都で不妊治療を検討している方に向けて、着床不全で検討される検査の全体像・費用相場の目安・保険と自費の考え方・検査の進め方を分かりやすくまとめました。
※注意
本ページは一般的な情報を整理したもので、診断や治療方針を示すものではありません。検査の要否・費用・実施可否は医療機関によって異なるため、必ず受診先でご確認ください。
「着床不全」は、厳密な医学用語として明確な定義が決まっているわけではありません。一般的には、
といった状況で使われることが多い言葉です。
着床がうまくいかない理由は単純ではなく、子宮の状態・内膜環境・ホルモンや血液の状態・胚(受精卵)側・男性側など複数の要因が関係することがあります。そのため「着床不全の検査」といっても、さまざまな方向から原因を探ることになります。
検査の種類が多いと、何から考えればよいか分からなくなりがちです。まずは大きく4つのカテゴリに分けて整理してみましょう。
子宮内に「着床を妨げる物理的な要因」がないかを調べます。
着床の「土壌」となる子宮内膜の環境を、より詳しく確認します。
子宮そのものではなく、全身状態が着床に影響していないかを採血などで確認します。
女性側の検査だけではなく、カップル全体で評価するケースもあります。
男性側の評価も含めて検討したい場合は、男性不妊治療に対応している医療機関の情報も合わせて確認しておくと安心です。
結論からいうと、着床不全の検査費用は数千円〜数十万円まで幅があります。
理由は、保険診療でできる検査か/先進医療・自費になる検査か、そしてどこまで詳しく調べるかで大きく変わるためです。
以下はあくまで目安です。実際の費用は、検査の方法・組み合わせ・医療機関・保険適用の可否で変わります。
| 検査カテゴリ | 例 | 費用感の目安 | 確認ポイント |
|---|---|---|---|
| 子宮の状態 | 子宮鏡・超音波など | 保険内なら数千円〜1万円台になることも | 院内で実施できるか/予約の取りやすさ |
| 内膜環境・炎症 | 慢性炎症評価、フローラ関連など | 自費・先進医療になると数万円単位のことも | 実施の有無/結果までの期間/治療にどう反映するか |
| ホルモン・血液 | 甲状腺、プロラクチン、凝固系(必要時) | 保険内なら比較的抑えやすい | 「必要時」の判断基準(医師の説明) |
| 男性側評価 | 精液検査、追加検査(必要時) | 検査内容により幅 | 女性側検査と並行できるか |
「だいたいどれくらいかかるか」を把握したら、次に重要なのが保険適用と自費の考え方です。
不妊治療は保険適用が拡大されていますが、着床不全関連の検査がすべて保険対象になるわけではありません。ここでは、判断の基本を整理します。
医師が医学的必要性を判断し、保険要件を満たす場合に保険で行えることがあります。
大切なのは、「この検査で治療方針がどう変わるのか」を確認した上で進めることです。費用面の納得感が大きく変わります。
不安なときほど「全部調べたい」と思いがちですが、順番を意識すると費用と負担を抑えやすくなります。
例えば、移植回数・年齢・流産歴・胚の状態・男性因子の有無などによって、検査の優先順位は変わります。医師に「今の状況で優先すべき検査はどれか」を確認するとスムーズです。
先進医療・自費検査は、費用が大きくなりやすい一方、すべての人に必要とは限りません。
「検査で何が分かり、治療がどう変わるのか」を確認した上で検討しましょう。
着床不全の検査は「検査だけ」ではなく、結果を踏まえた治療方針まで一貫して相談できると安心です。京都市内には不妊治療(ART)に対応している医療機関が複数あるため、通いやすさ・検査体制・説明の丁寧さも含めて比較しましょう。
京都市内の不妊治療対応医療機関は、以下の一覧ページでも確認できます。
また「目的別に相談先を検討したい」という方は、次の方向性も参考になります。
費用の見通しと検査の優先順位を整理するために、初診時は以下を聞いておくと安心です。
A:医療機関によっては可能な場合もありますが、多くは治療方針とセットで評価します。転院や紹介を含めて検討する場合は、紹介状や検査データの取り扱いも事前に確認しましょう。
A:すべてのケースで明確な原因が特定できるわけではなく、「原因不明」となることもあります。ただし、基本評価を整理することで次の一手が決めやすくなるケースもあります。
A:女性側の検査だけでは原因が見えにくい場合、男性因子の再評価が行われることがあります。カップルで並行して検討できると、時間を無駄にしにくくなります。
A:ポイントは3つです。①まずは保険内でできる基本検査から、②検査の目的(治療が変わるか)を確認、③概算見積を取る。不安で検査を積み上げすぎないことが大切です。
着床不全の検査は、検査の種類が多く、保険と自費が混在し、医療機関ごとの方針も異なります。だからこそ、
という流れで進めるのがおすすめです。
京都市内で不妊治療に対応している医療機関は、一覧ページから比較できます。
不安な気持ちを抱えたまま一人で判断せず、まずは相談予約を取り、「検査の優先順位」と「費用の概算」を医師と一緒に整理することから始めてみてください。
不妊治療や生殖補助医療に関する高度な専門知識と技術を持つ「日本生殖医学会認定生殖医療専門医」が常勤で在籍しているクリニック・病院の中から、治療の目的別に優れた病院・クリニック3院をご紹介します(2025年3月調査時点)。
2001年からの不妊治療による累計妊娠数は3万人以上(2025年4月調査時点)※1。チーム医療による総合力で、35歳未満の方の体外受精(融解胚移植)による妊娠率は53.4%※2(2024年度実績)と全国平均の48.6%※3よりも高い実績です。
不妊治療に取り組む患者の妊娠しやすい身体作りをサポートするため、専門薬剤師(ウィメンズ漢方)によるオンライン漢方相談を実施。医師によるタイミング療法の指導などと合わせることで、できるだけ自然に近い治療で子どもを授かることができるよう尽力しています。
男性不妊に特化した日本生殖医学会認定生殖医療専門医が在籍する泌尿器科クリニック。男性不妊治療である精索静脈瘤に対する顕微鏡下手術、無精子症に対する顕微鏡下精巣精子回収術(micro-TESE)などの日帰り手術も可能で、忙しい方でもスケジュールの調整がしやすくなっています。
※1参照元:足立病院「数字でわかる足立病院」https://www.adachi-hospital.com/numbers/
※2参照元:足立病院「体外受精(凍結融解胚移植)による35歳未満の妊娠率(2024年度実績)」https://www.adachi-hospital.com/infertility/achievements/
※3参照元:日本産婦人科学会「ART臨床実施成績データ2022(PDF)」https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf