年齢別に見るAMHの目安と不妊治療の考え方

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「AMHが年齢のわりに低いと言われたけれど、妊娠しにくいということ?」「AMHが高いなら安心していいの?」と、不安や戸惑いを感じている方は多いのではないでしょうか。

AMHは、不妊治療の現場でもよく使われる大切な指標のひとつです。卵巣の状態を知る手がかりになる一方で、数値だけを見て「妊娠できる・できない」を決めるものではありません。特にAMHは、年齢とあわせて見ないと意味を誤解しやすい検査でもあります。

たとえば、同じAMHの値でも、20代の人と40代の人では受け止め方が変わります。また、低いからすぐ妊娠できないわけでも、高いから安心というわけでもありません。大切なのは、自分の年齢とAMHをセットで見たうえで、今後の妊活や不妊治療をどう考えるかにつなげることです。

この記事では、AMHの基本的な意味から、年齢別の見方、数値が低い・高い場合の考え方までを整理しながら、不妊治療にどう活かしていけばよいのかをわかりやすく解説します。

AMHとは?まず知っておきたい基本

AMHは卵巣予備能の目安になるホルモン

AMHは不妊治療を考える中で耳にする機会の多い言葉ですが、正確な意味まではよくわからないまま検査結果だけを見ている方も少なくありません。まずは、AMHがどのような指標なのかを整理しておきましょう。

AMHは「抗ミュラー管ホルモン」と呼ばれるホルモンで、卵巣の中にある小さな卵胞から分泌されています。この数値を見ることで、卵巣にどのくらい卵胞が残っていそうか、つまり卵巣予備能の目安を知る手がかりになります。

不妊治療では、「あとどれくらい妊娠できるか」を知りたいと思う方が多いものですが、AMHはその答えを直接示す検査ではありません。あくまで、今の卵巣がどのくらい反応しそうか、卵胞の数の目安はどうかをみる検査です。

そのため、AMHはよく「卵巣年齢の目安」ともいわれます。ただし、これは実年齢そのものを測るものではなく、卵巣の状態を知るための参考値として使われる表現です。実際には、年齢とAMHは関連していますが、完全に一致するわけではありません。

AMH検査でわかること

AMH検査でまずわかるのは、卵巣の反応性の目安です。特に体外受精を考える場合には、採卵でどのくらい卵が得られそうか、排卵誘発にどの程度反応しそうかを予測する材料になります。

また、AMHが年齢のわりに低い場合には、卵巣機能の低下傾向を早めに把握するきっかけになることがあります。逆に高い場合には、卵胞数が多い可能性や、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)との関連を考える材料になることもあります。

このようにAMHは、不妊治療の方針を考えるときに、治療計画や刺激法の検討に役立つ検査といえます。数値そのものが結論になるわけではありませんが、「今後をどう考えるか」の重要な手がかりになるのです。

AMH検査だけではわからないこと

一方で、AMHだけではわからないことも多くあります。まず誤解されやすいのが、卵子の質はAMHではわからないという点です。

AMHは卵胞数の目安であって、卵子の染色体異常の有無や妊娠しやすさそのものを直接示すわけではありません。そのため、AMHが高くても妊娠に苦戦することはありますし、AMHが低くても妊娠に至ることはあります。

また、AMHだけで自然妊娠できるかどうかを判断することもできません。さらに、「AMHが低いからすぐ閉経する」といった単純な見方も正確ではありません。閉経時期の予測や妊娠率の評価には、年齢や月経状況、ほかのホルモン値、超音波所見、不妊原因なども含めて総合的にみる必要があります。

AMHは大切な検査ですが、あくまで判断材料のひとつです。だからこそ、数値だけで一喜一憂しないことが大切です。

AMHは年齢別にどう見ればいい?

AMHは年齢とともに低下していくのが一般的

AMHは単独の数字として見るよりも、「今の年齢でその数値をどう考えるか」が重要です。ここを誤解すると、必要以上に不安になったり、逆に安心しすぎてしまったりすることがあります。

AMHは、一般的には年齢とともに少しずつ低下していきます。これは、加齢に伴って卵巣内の卵胞数が減っていくためです。

20代では比較的高めの数値が出やすく、30代に入ると徐々に個人差が広がり、30代後半から40代にかけては低下を意識する方が増えてきます。つまり、AMHは年齢に応じて変化するものであり、「低い・高い」を判断するときには年齢との比較が前提になります。

そのため、AMHの結果を見たときにまず大切なのは、「自分の数値が年齢相応なのか、それともやや低め・高めなのか」を確認することです。数値そのものだけを切り取って見ると、実際以上に不安になってしまうことがあります。

AMHの「正常」は一律ではない

AMHで気をつけたいのは、「何以上なら正常」「何未満なら異常」と一律に線引きできるわけではないことです。

たとえば、同じAMHの数値でも、20代であれば低めと受け取られることがあり、40代であれば年齢相応と考えられることがあります。つまり、AMHは絶対値だけでなく、年齢とのバランスで見る検査なのです。

また、検査を行う施設や測定方法によって、基準の示し方に多少の違いが出ることもあります。そのため、インターネット上の数値表だけで自己判断するのではなく、実際の検査結果は診察の中で解釈してもらうことが大切です。

「正常か異常か」をひとつの数値で決めようとするのではなく、「自分の年齢と照らしてどう考えるべきか」という見方が必要になります。

数値だけを単独で見ないことが大切

AMHの結果を見ると、どうしてもその数字だけが気になりやすくなります。しかし、不妊治療ではAMHだけで方針を決めることはできません。

実際には、FSHやE2などのホルモン値、月経の状態、超音波で見た卵胞の数、卵管や子宮の状態、不妊期間、パートナー側の検査結果など、さまざまな情報をあわせて判断します。

また、1回のAMH結果だけで過度に悲観する必要はありません。もちろん、年齢に比べて低い場合は早めに相談する意義がありますが、それだけで「妊娠は難しい」と決めつけることはできません。逆に、高い数値が出たとしても、それで妊娠しやすさが保証されるわけではない点にも注意が必要です。

AMHはとても参考になる検査ですが、単独で将来を決めるものではありません。数値の意味を正しく理解し、次の行動にどうつなげるかを考えることが大切です。

AMHの年齢別の目安

20代のAMHの見方

AMHは年齢とともに低下するのが一般的ですが、実際にどのように見ればよいのかは年代によって少しずつ考え方が変わります。ここでは、20代・30代・40代のそれぞれで、AMHをどのように受け止めるとよいかを整理します。

20代では、全体としてAMHが比較的高めに出る方が多い傾向があります。そのため、もし20代でAMHが低めといわれた場合は、年齢のわりに卵巣予備能が低下している可能性を早めに把握するきっかけになります。

ただし、20代でAMHが低いからといって、すぐに妊娠できないという意味ではありません。卵子の質は年齢の影響も大きいため、若い世代では妊娠の可能性が保たれているケースもあります。とはいえ、「まだ若いから大丈夫」と考えて長く放置するよりも、将来の妊活も含めて一度相談しておく意義はあります。

一方で、20代でAMHが高い場合でも安心しきるのは早いことがあります。月経不順や排卵障害がある場合には、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などが隠れていることもあるため、数値が高い理由まで含めて見ることが大切です。

30代前半のAMHの見方

30代前半は、まだAMHが比較的保たれている方も多い一方で、個人差が目立ち始める時期でもあります。同じ30代前半でも、数値にかなり差があることは珍しくありません。

この年代でAMHが低めといわれた場合は、「今すぐ妊娠できない」という意味ではなくても、妊活や不妊治療の優先順位を見直すきっかけになることがあります。仕事やライフプランとの兼ね合いで妊活を先送りにしようと思っていた方にとっては、ひとつの判断材料になるでしょう。

また、30代前半では年齢そのものの妊娠力はまだ一定程度保たれていても、AMHが低い場合は“ゆっくり構えすぎない”ことが大切になることがあります。年齢とAMHの両方を見ながら、今後の治療の進め方を考える視点が重要になります。

30代後半のAMHの見方

30代後半になると、AMHの低下を意識する方が増えてきます。この時期は、AMHだけでなく年齢そのものの影響も大きくなってくるため、不妊治療ではスピード感がより重要になりやすい年代です。

もし30代後半でAMHが低めだった場合、自然妊娠が不可能というわけではありませんが、妊活や治療を長く引き延ばしすぎない方がよいケースがあります。特に、不妊期間が長い方や、他の検査でも気になる点がある方は、タイミング法や人工授精をどこまで続けるか、体外受精をいつ検討するかといった判断がより重要になります。

逆に、AMHがある程度保たれていたとしても、30代後半では年齢による卵子の質の変化も無視できません。つまり、この年代では「AMHがあるから安心」でも「AMHが低いから終わり」でもなく、年齢とAMHの両方を踏まえて現実的な治療方針を考えることが大切です。

40代のAMHの見方

40代では、AMHが低値になる方が多くなります。この年代では、AMHの数値そのものよりも、「その数値をもとにどんな治療設計ができるか」がより重要になります。

たとえば、採卵で卵子がどれくらい得られそうか、体外受精を行う場合にどのような見通しがあるか、治療をどの程度続ける現実性があるかといったことを考える材料としてAMHが使われます。

ただし、40代ではAMHだけでなく年齢要因そのものの影響が大きいため、数値だけで妊娠可能性を判断することはできません。AMHが比較的保たれている場合でも、年齢による卵子の質の変化までは反映できないからです。

そのため、40代ではAMHを“可能性を考えるひとつの材料”として見ながら、時間、費用、体外受精の継続方針なども含めて総合的に治療設計を考える必要があります。

AMHが低いときの不妊治療の考え方

AMHが低い=すぐ妊娠できない、ではない

AMHが低いと聞くと、「もう妊娠しにくいのでは」「急いで体外受精をしないと間に合わないのでは」と不安になる方は多いでしょう。ですが、AMH低値の意味はもう少し丁寧に受け止める必要があります。

まず大前提として、AMHが低いからといって、すぐに妊娠できないと決まるわけではありません。

AMHは卵巣に残っている卵胞数の目安であって、妊娠率そのものや卵子の質を直接示す検査ではありません。特に若い年代では、AMHが低くても質のよい卵子が得られて妊娠に至ることがあります。

そのため、AMHが低い結果を見て過度に悲観する必要はありません。数値が低いことは、今後の妊活や治療方針を考えるための重要な手がかりではありますが、それだけで将来を決めつける材料ではないのです。

ただし時間を意識した方がよいケースはある

一方で、AMHが低いときには“時間を意識すること”が大切になる場合があります。

たとえば、年齢が高い方、不妊期間が長い方、ほかの検査でも気になる所見がある方では、低AMHを軽く見ない方がよいことがあります。AMHが低いということは、卵巣予備能に余裕が少なくなっている可能性を示すため、妊活や治療をあまりゆっくり進めすぎると選択肢が狭くなることもあるからです。

つまり、AMH低値は「もう無理」というサインではなく、“先送りしすぎない方がよいかもしれない”というサインとして受け止めるのが現実的です。

低AMHで考えたい治療方針

AMHが低い場合、不妊治療では「どのくらい急ぐべきか」「どこでステップアップを考えるか」が重要になります。

妊活を始めたばかりでも、年齢や不妊期間によっては、タイミング法を長く続けすぎず、人工授精や体外受精の検討を早めに行った方がよいケースがあります。また、体外受精を視野に入れる場合には、採卵方針や排卵誘発の方法について医師と相談することも大切です。

低AMHだから必ず高度治療が必要というわけではありませんが、「ゆっくり様子を見る」だけではなく、自分に合った治療のスピード感を考えるきっかけになる検査結果といえるでしょう。

AMHが高いときの不妊治療の考え方

AMHが高いから妊娠しやすいとは限らない

AMHが低い場合ほど深刻に受け止められにくい一方で、AMHが高い場合にも注意したい点があります。高い数値が出たからといって、必ずしも安心材料になるとは限りません。

AMHが高いと、「卵がたくさん残っているなら妊娠しやすいのでは」と考えたくなるかもしれません。たしかに、卵胞数の目安としては多い可能性がありますが、それがそのまま妊娠しやすさに直結するわけではありません。

AMHはあくまで卵胞数の参考値であり、卵子の質や排卵のしやすさ、子宮環境、精子の状態などは別の問題です。実際には、AMHが高くても排卵障害があったり、ほかの不妊原因があったりして妊娠しにくいこともあります。

そのため、AMHが高い結果を見ても、「大丈夫そう」と自己判断しすぎないことが大切です。

PCOSなどとの関連に注意

AMHが高い場合に代表的に考えられるのが、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)との関連です。

PCOSでは、小さな卵胞がたくさんあるためAMHが高く出ることがあります。しかし、その一方で排卵がうまく起こらず、妊娠しにくさにつながっているケースもあります。つまり、AMHが高いことが必ずしも良い意味とは限らないのです。

月経不順がある、排卵しづらい、基礎体温が安定しないといった症状がある場合には、AMH高値の背景に排卵障害がないかも確認する必要があります。

高AMHの人が気をつけたいこと

AMHが高い方がまず気をつけたいのは、数値だけで安心しないことです。

自然妊娠を目指す場合には、月経や排卵の状態を確認することが大切ですし、不妊治療を行う場合には、排卵誘発に対して卵巣が反応しすぎることによるOHSS(卵巣過剰刺激症候群)のリスクも考慮する必要があります。

つまり、高AMHは「余裕がある」というより、治療計画を立てるうえで別の注意点があるサインともいえます。高いから良い、低いから悪いと単純に分けず、その背景まで含めて考えることが大切です。

AMHと妊娠率の関係をどう考える?

AMHは「採卵数の目安」としては参考になる

AMHの結果を見ると、「結局、この数値なら妊娠しやすいのかどうか」が気になる方は多いでしょう。ですが、AMHと妊娠率の関係は、単純に一直線で結びつけられるものではありません。

AMHが不妊治療で重視される理由のひとつは、特に体外受精において、採卵時にどのくらい卵子が得られそうかを考える参考になるからです。

一般的に、AMHが低いと採卵できる卵子数が少なくなる傾向があり、AMHが高いと卵巣が刺激に反応しやすい傾向があります。そのため、体外受精の治療計画では、AMHを見ながら排卵誘発の方法や採卵の見通しを立てることがよくあります。

つまり、AMHは「何個くらい卵が取れそうか」という意味では、ある程度参考になる指標です。特に、採卵を前提に治療を考えている方にとっては、治療設計の重要な材料になります。

妊娠率はAMHだけでは決まらない

ただし、ここで注意したいのは、AMHがそのまま妊娠率を決めるわけではないという点です。

妊娠率には、年齢、卵子の質、精子の状態、受精卵の発育、子宮の状態、卵管の状態、不妊期間など、さまざまな要素が関わっています。AMHはその中の一部、しかも主に「卵巣予備能」に関する情報を示すに過ぎません。

たとえば、AMHが高くても、年齢が高ければ卵子の質の面で影響を受けることがありますし、AMHが低くても、年齢が若く卵子の質が比較的保たれていれば妊娠に至ることがあります。また、男性不妊や子宮側の要因があれば、AMHが良好でも妊娠しにくいことはあります。

そのため、AMHの値だけを見て「妊娠しやすい」「妊娠しにくい」と決めつけないことが大切です。

AMHの数値だけで一喜一憂しないために

AMHは大切な検査ですが、数値を見て落ち込みすぎたり、逆に安心しすぎたりしないことも重要です。

大事なのは、その数値を「どう行動につなげるか」です。低めなら今後の妊活や治療の優先順位を見直すきっかけにする、高めなら排卵障害など別の問題がないかを確認する、といったように、次の判断材料として活かすことが現実的な考え方です。

不妊治療では、ひとつの検査結果だけで将来が決まるわけではありません。AMHはあくまで全体像の一部であり、年齢や他の検査結果とあわせて見ることで、初めて意味を持つ指標です。

年齢別に見るAMHと不妊治療の進め方

20代:低AMHでも放置しないことが大切

AMHは年齢別に見方が変わるため、不妊治療へのつなげ方も年代によって異なります。ここでは、20代・30代・40代それぞれで、AMHを踏まえてどのように不妊治療を考えるとよいかを整理します。

20代は、一般的には妊娠の可能性が比較的高い年代です。そのため、AMHが低めでもすぐに深刻に考えすぎる必要はありません。

ただし、20代だからといって完全に安心できるわけでもありません。年齢のわりにAMHが低い場合は、将来の妊活や不妊治療を考えるうえで早めに状況を把握しておく意味があります。特に、月経不順がある方、妊活を始めているのにうまくいかない方、不妊が心配な方は、放置せず相談につなげることが大切です。

若いから後回しにしてよいというより、若いうちに知っておくことで選択肢を持ちやすくなると考えるとよいでしょう。

30代前半:AMHが低めなら妊活の優先順位を見直す

30代前半は、ライフプランと妊活のバランスに悩みやすい時期です。この時期にAMHが低めとわかった場合は、妊活や不妊治療の優先順位を少し見直すきっかけになることがあります。

たとえば、「もう少し先でいいかな」と思っていた妊活を早めに考える、タイミング法を長く続けすぎないようにする、必要なら早めに専門医に相談するといった行動につなげやすくなります。

30代前半では、年齢的にはまだ余裕があるように感じやすい一方で、AMHが低めの場合は時間の使い方が大切になることもあります。焦りすぎる必要はありませんが、先送りしすぎない視点は持っておきたいところです。

30代後半:AMHと年齢を踏まえてスピード感を重視

30代後半になると、AMHだけでなく年齢そのものの影響もより大きくなります。そのため、この年代では「AMHがどうか」だけではなく、「年齢と合わせてどう考えるか」がより重要になります。

もしAMHが低めなら、タイミング法や人工授精を長く続けすぎず、体外受精を含めたステップアップを早めに検討した方がよいケースがあります。逆にAMHがある程度保たれていても、年齢による卵子の質の変化は別に考える必要があります。

つまり、30代後半ではAMHを参考にしつつも、妊活や不妊治療においてはスピード感を意識した判断がより大切になります。

40代:AMHだけでなく現実的な治療設計が重要

40代では、AMHを見て不安になる方が多い一方で、この年代ではAMHだけで治療方針を決めることはできません。

AMHは、採卵できる見込みや卵巣反応の参考にはなりますが、40代では年齢そのものの影響が大きく、卵子の質や妊娠継続の難しさも含めて考える必要があります。そのため、AMHが低いこと自体よりも、その結果をもとにどのような治療設計をするかが重要になります。

たとえば、体外受精をどこまで続けるか、採卵の可能性をどう見るか、費用や時間、心身の負担をどう考えるかといったことを、現実的に整理していくことが大切です。40代では、AMHは“今後の見通しを考えるための材料”として使う意識が重要です。

AMHを見て不安になったとき、どうすればいい?

まずは年齢相応かどうかを確認する

AMHの結果を見て不安になるのは自然なことです。ですが、その場で自己判断して結論を急ぐより、順番に整理して考えることが大切です。

AMHの数値を見たときに最初に確認したいのは、その値が年齢相応なのかどうかです。

インターネットで数値だけを見比べると、「低いかもしれない」「かなり悪いのでは」と感じやすくなりますが、AMHは年齢とセットで見なければ意味がぶれやすい検査です。同じ数値でも、20代と40代では受け止め方が異なります。

そのため、結果を見たらまず「自分の年齢ではどう考える数値なのか」を診察の中で確認することが大切です。数値単独で判断しすぎないことが、不安を整理する第一歩になります。

他の検査結果も含めて相談する

AMHだけで不妊治療の方針は決まりません。実際には、FSH、E2、超音波で見た卵胞の数、月経の状態、卵管や子宮の評価、不妊期間など、ほかの検査結果と合わせて見る必要があります。

また、不妊治療では女性側だけでなく、パートナー側の検査も重要です。AMHの数値が気になっていても、実際には別の要因が不妊の中心になっていることもあります。

「AMHが低いから」「AMHが高いから」とひとつの数値に意識が集中しすぎると、全体像を見失いやすくなります。だからこそ、他の結果も含めて総合的に相談することが大切です。

治療方針にどうつなげるかを医師と考える

AMHの結果で本当に大切なのは、「それをもとに今後どうするか」です。

すぐに体外受精を考えた方がよいのか、まずは一般不妊治療から始めるのか、妊活の優先順位を上げるべきか、今は経過観察でよいのか。こうした判断は、年齢や不妊期間、他の検査結果、本人の希望によって変わります。

AMHは、未来を断定するための数字ではなく、治療方針を考えるための出発点です。結果を見て不安になったときこそ、「この数字をどう行動に結びつければいいか」を医師と一緒に整理することが大切です。

京都でAMHを踏まえて不妊治療を考えるなら

体外受精まで含めて相談したいなら

AMHの結果を見て今後の妊活や不妊治療を考えるときは、数値だけで判断せず、年齢や他の検査結果も含めて相談できる医療機関を選ぶことが大切です。京都には、治療方針の相談につなげやすい医療機関があります。

AMHの結果を踏まえて、一般不妊治療だけでなく体外受精まで視野に入れて相談したい方には、足立病院 生殖医療センターのように、幅広い治療段階に対応している医療機関が候補になります。

AMHは体外受精の治療設計にも関わる指標のため、年齢や検査結果を踏まえて段階的に相談できる環境は心強いでしょう。タイミング法や人工授精から始める場合も、その先の選択肢を見据えて相談しやすいのが特徴です。

身体づくりも含めて相談したいなら

「AMHの数値だけでなく、体質や身体づくりも含めて不妊治療を考えたい」という方には、田村秀子婦人科医院のように、一般不妊治療から高度生殖医療までつなげやすい医療機関が合う場合があります。

特に、すぐに高度治療へ進むべきか迷っている方や、生活面も含めて相談しながら方針を考えたい方にとっては、自分のペースで向き合いやすい選択肢になります。

男性側も含めて原因を整理したいなら

AMHの結果が気になると、どうしても女性側の要因ばかりに意識が向きやすくなります。しかし、不妊の原因は女性側だけとは限りません。

男性側も含めて全体を整理したい場合は、いちおか泌尿器科クリニックのように、男性不妊に対応した医療機関への相談も役立ちます。AMHだけで原因を絞り込まず、夫婦全体として不妊治療を考えることが大切です。

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AMHの年齢別の目安に関するよくある質問

Q:AMHは年齢平均より低いと妊娠しにくい?

A:年齢平均より低い場合、卵巣予備能が低めである可能性を考える材料にはなります。ただし、AMHは妊娠率そのものを直接決める検査ではありません。年齢、卵子の質、子宮や卵管の状態、精子の状態なども含めて総合的に考える必要があります。

Q:AMHが低いと体外受精を急ぐべき?

A:一律にそうとは限りません。年齢、不妊期間、他の検査結果によって考え方は変わります。ただし、低AMHの場合は妊活や治療をゆっくりしすぎない方がよいケースもあるため、医師と相談しながらスピード感を考えることが大切です。

Q:AMHが高いと安心してよい?

A:安心しすぎない方がよいでしょう。AMHが高くても、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や排卵障害がある場合があります。高い数値は卵胞数の目安にはなりますが、妊娠しやすさそのものを保証するものではありません。

Q:AMHはいくつから低いと考える?

A:一律の基準で決めることはできません。AMHは年齢によって見方が変わるため、「いくつ未満なら低い」と単純には言えません。また、施設ごとに基準の示し方が異なることもあるため、検査結果は実際の診察の中で解釈することが大切です。

Q:AMH検査は何歳で受けるとよい?

A:妊活を考え始めたとき、月経不順や不妊が気になるとき、不妊治療を検討するときには受ける意義があります。また、今すぐ妊娠を希望していなくても、将来のライフプランを考える参考として受ける方もいます。

まとめ

AMHは、卵巣予備能の目安として不妊治療でも重視される指標のひとつです。ただし、AMHだけで妊娠できる・できないを決めることはできません。

大切なのは、年齢とAMHをセットで見ることです。同じ数値でも、20代・30代・40代では意味合いが変わります。低いときも高いときも、その結果をどう受け止めて治療方針につなげるかが重要です。

また、AMHは単独で判断する検査ではありません。ほかのホルモン値や月経状況、超音波所見、不妊期間、パートナー側の検査結果なども含めて総合的に考える必要があります。

もしAMHの結果を見て不安になったら、数値だけで自己判断せず、専門医に相談してみてください。AMHを正しく理解し、次の行動につなげることが、不妊治療の第一歩になります。

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※1参照元:足立病院「数字でわかる足立病院」https://www.adachi-hospital.com/numbers/
※2参照元:足立病院「体外受精(凍結融解胚移植)による35歳未満の妊娠率(2024年度実績)」https://www.adachi-hospital.com/infertility/achievements/
※3参照元:日本産婦人科学会「ART臨床実施成績データ2022(PDF)」https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf